秋は学会シーズンで、私も自分が出席したり、講演を依頼されたりと結構忙しい時期です。講演の議題は「酒さ」「酒さ様皮膚炎」に関するものが多いですが、「医療におけるエネルギーデバイスの使い方」など、ちょっと変わった演題もありましたね。まだ、あと「多汗症」の講演が残っています。これはちょっと時季外れになってしまいましたが、意外とまだ「汗なんて自然現象なんだから、病気じゃない」とか「悩む必要がない」というふうに思われてる他科のドクターがおられて、ちょっと困ったな~と思ったりしています。「悩む必要がない」と言われても、悩まれているのですからね…。
この「汗」というものは、非常に国によって文化的にとらえられ方が違います。汗やにおいなどを気にしないお国柄から、日本のように非常にナーバスになる国までいろいろです。確かに多汗だからといって、重病で命を脅かすということはほぼないのですが、周囲がナーバスであると、やはり「気にせざるをえない」とと言うことになりがちです。特にまじめにマスクを励行するお国柄ですので、「洋服の汗ジミがあることがもう許せない…。」「電車で横の人がちょっと顔をしかめたのは、私の汗が原因なのだ…。」みたいな心理になられる方が多いのです。
人間から出るすべての汗を止めてしまうと、死に至ります。汗は重要なものです。しかし、心理的に追い詰められてしまうなら、人体に害の少ない救済策があってもよいのではないか?と私は考えています。

