月別アーカイブ:2021年7月

小児の新型コロナワクチンに関して

新型コロナワクチンの接種票が、12歳以上の小児にも届き始めています。

このワクチンはまだまだ開発から日が浅く、10代での使用経験も十分ではありません。

私の個人的見解としてはもうしばらく小児の接種は保留してよいのではないかと思っています。あくまで個人的見解です。

まず、副作用というデメリットとしては、発熱や腫れが主になります。若いほど程度が強いとは言え、医者の感覚的にはこれらは少し休めばよくなるものでそこまで大きい障害にはなりません。

若年者で接種後の心筋炎の報告が一定数あり、これはそれなりのデメリットにはなりうりますが、大半が軽症で頻度も高くないことから、これもいざ絶対に接種が必要という話になれば接種をやめるべきというほどの理由になるものでもありません。

ポイントは、接種のデメリットが大きいというより、メリットが小さいということです。

小児は新型コロナウイルス感染の被害者としてはメインターゲットではなく、また重症例も相当まれではあることから、いくらワクチンの予防効果が高いとは言っても、そもそも接種することのメリットがかなり少ないのではないかと考えています。

 

新型コロナのパンデミックの構造として、重症になる大人のために、重症にほとんどならない小児が生活を大きく制限されているという現状があります。

まずかかってはいけない大人たち(特に重症化しやすい高齢者や基礎疾患のある方)がしっかりと感染対策(希望者はワクチン接種も含めて)を行うことで、小児には今まで通りの暮らしをさせてあげる方向をゆくゆくは目指したいものです。

社会全体の感染を縮小させるためには小児にも接種を進めていくのは有効かもしれませんが、接種される小児個人にはメリットがかなり少ないため、接種を考慮するのは以下のような場合になるでしょう。

・高齢者の親族と住んでいる、または接触が多い場合(特に何らかの理由でその方たちが接種できない場合)

・先天性の疾患や、慢性の疾患などの手ごわい基礎疾患がある小児で、担当のDr.から接種を勧められた場合

・受験生(重症化を防ぐためというより、感染により塾に行ったり受験そのものが不可能になるリスクを減らす目的で。)

・近場で新型コロナの重症の方を知っており、接種を強く希望している場合

 

ところで、10代でも高校卒業以後は交友関係が広がり、食事会や飲酒の機会も増えることから感染の多い年代に入っていきます。中学生、高校生とは分けて大人よりの感覚で考えてもいいのではないかと思います。

 

注:繰り返しになりますが、これは現時点での私の個人的な意見で、Dr.によっても、また接種する方の背景によってもかなり判断は異なると思います。データが蓄積されてくれば私も接種に傾くかもしれません。また、このブログ以上の話はできませんので電話での個別の相談は控えて下さい。