はじめに
みなさんこんにちは。院長の鳥越陸矢です。
今回より、健康に関する情報をわかりやすく丁寧に発信する、『Dr.鳥越のすこやかコラム』をスタートすることにいたします。
記念すべき第1回は『便秘』について取り上げたいと思います。
みなさん、便秘に悩まされていませんか?
『お腹が張る』『2-3日も便が出ない』『苦しくて浣腸を使っている』『便秘になるのが怖くてご飯を食べるのがおっくう』
このような症状をお持ちの方は、外来にもたくさんこられます。
そこで、便秘について今一度整理し、改善へと繋げていきましょう。
便秘はなぜ起こるのか
そもそも、『便秘』とはどのような状態を指すのでしょうか。
『便通異常症ガイドライン2023』によると、便秘は、「本来排泄すべき糞便が大腸内に滞ることによる兎糞状便・硬便,排便回数の減少や,糞便を快適に排泄出来ないことによる過度な怒責,残便感,直腸肛門の閉塞感,排便困難感を認める状態」だそうです。
一方,「便秘」の状態が慢性的に続くことによって,日常生活や長期生命予後に影響を及ぼす病態である慢性便秘症は,「慢性的に続く便秘のために日常生活に支障を来したり,身体にも様々な支障を来し得る病態」と定義されています。
要するに、便秘が改善しないことで、日常生活に支障が出ている状態は、治療対象になるということです。
特徴に合わせたクスリの選択

https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/113/10/113_1948/_article/-char/ja
ガイドラインに記載されているフローチャートは上記のようになります。
もちろん、患者さんに合うお薬は人それぞれなので、内服前後の変化を伺いながら、内服調整をしております。
大まかに説明すると、まずは生活食事の改善を図ります。それでも改善がない場合は、酸化マグネシウムに代表されるような浸透圧性下剤を服用します。
主に便を柔らかくしてくれるお薬ですね。
それでも改善がない場合は、胆汁酸トランスポーター阻害薬や上皮機能変容薬などを追加します。
特に胆汁酸トランスポーター阻害薬は、腸管刺激と便を柔らかくする作用を両方持ち、さらに、直腸の便に対する反応性も改善するため、おしりのところまで便が来ているのに、腸が出そうとしてくれない患者さんには特に有効です。
それでも改善ない場合は、腸管刺激薬を適宜併用してコントロールしていきます。
便秘症にお困りの方は、遠慮なくご相談ください。
生活習慣での改善方法
生活習慣での改善方法は、主に食事、運動、水分摂取、ストレスや疲れの除去などが挙げられます。
どれも規則正しい生活に対応したものになりますね。
今一度、生活習慣を見直すきっかけにしてください。
おわりに
今後も健康に役立つ情報を発信していきます。
ぜひよろしくお願い申し上げます!
