インフルエンザ特集2023

2023年 「今年のインフルエンザについて」 - 近藤医院 医師 近藤 宏和 先生

| 近藤医院 / 近藤 宏和(こんどう ひろかず)

─ インフルエンザの感染者が増加したことは、新型コロナウイルス感染症が世界的に治まってきたことと関係があるのでしょうか? ─ 今年度(2023年-2024年)の流行状況はどのように予測できますか? ─ インフルエンザの治療薬について、現在はどのような治療薬が主流なのでしょうか? ─ 今年のワクチンの入荷状況はいかがでし

新型コロナウイルス感染症が拡大していた時期と比較すると、去年、2022年から2023年のシーズンは、インフルエンザの感染者が世界的に増えました。
今年のインフルエンザについて近藤医院 近藤 宏和 先生にお話をお伺いしました。

インフルエンザの感染者が増加したことは、新型コロナウイルス感染症が世界的に治まってきたことと関係があるのでしょうか?

あります。「ウイルス干渉」という現象があって、あるウイルスが流行ると別のウイルスが流行しにくくなることがあります。何故そうなるのか、その仕組みはまだ解明されていません。ただ、調べたところ、ピークは微妙にずれていますが、昨年ヨーロッパでインフルエンザと新型コロナウイルスが同時流行していました。

今年度(2023年-2024年)の流行状況はどのように予測できますか?

今年もやはり流行すると思います。昨年と比べても今年の方が流行するのではないでしょうか。当院ではまだいらっしゃいませんが、今後増えてくると思います。

インフルエンザの治療薬について、現在はどのような治療薬が主流なのでしょうか?

5種類あります。

  1. タミフル:内服5日間
  2. ゾルフーザ:内服1回・・・但しあまり臨床結果が出ていない
  3. イナビル:吸入1回
  4. リレンザ:吸入5日間(自宅で)
  5. ラピアクタ:点滴1回・・・経口摂取ができない人対象

当院では、タミフルとイナビルを治療薬として導入しています。
その他初期であれば漢方薬の「 麻黄湯まおうとう」も保険適用があります。

今年のワクチンの入荷状況はいかがでしょうか?

今のところは例年通り入荷できるようです。

高熱が出た場合、解熱剤を併用しても問題はないのでしょうか?

アセトアミノフェン系のカロナールであれば問題はないです。ただし、ボルタレンのような非ステロイド系消炎剤は、インフルエンザ脳炎・脳症になった時の死亡率を上げるかもしれないと言われており、インフルエンザの発症時には使用しないようにと推奨されています。

インフルエンザの潜伏期間は?また、他の人に移す危険性が高いのは発症してから何日後ですか?

潜伏期間というのはかかってから発症するまでの期間で、インフルエンザの場合は1~3日です。
他の人にうつす危険性が高いのは発症する1日前から発症3~5日後ですので、既に潜伏期間にうつす危険性があるわけです。因みに普通の生活に戻れる、外出できるのは発症して5日後、熱が下がってから2日後です。

インフルエンザにかかった際に特に気をつけなければならないことを教えてください。

安静が第一です。あとは、水やお茶などの水分をしっかり補給してください。



――――――本日は、ありがとうございました。

お話を伺った先生:近藤 宏和 先生(近藤医院・大阪府堺市

【略歴】

  • 1985年  近畿大学医学部卒業
  •        近畿大学医学部第一内科学教室(循環器病学)入局
  • 1991年  同 大学院修了 学位取得(医学博士)
  •        べルランド総合病院勤務
  • 1994年  近藤医院を継承し開業して現在に至る

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