ノロウイルスによる胃腸炎が流行し始めています。
ノロウイルスの検査は偽陰性も多く、陰性が出たノロの患児がそれをアピールしながら登園してウイルスをまき散らすことが常態化しており、当院では意図的にウイルス検査は行っていません。
一旦流行が始まると本格的な嘔吐・下痢症の大部分はノロウイルスが原因であると言われていますから、全てノロとして扱うくらいの心づもりでよいでしょう。
病院によっては検査をしているところもありますが、それも3歳未満にしか保険適応はないということを知識として持っておきましょう。
実際上はそもそも検査をしてノロウイルスと分かってから色々対策をやるのでは遅すぎます。
ノロウイルスは他の季節のウイルス性胃腸炎とは一線を画するほど感染力が猛烈で症状も強いため、流行の拡大を防ぐにはとにかく早期からの認識が重要です。
1歳前後の赤ちゃんはイメージとは裏腹に下痢はしているけれど元気で食欲モリモリ、と軽症感あふれる子が結構います。
大きい子や大人の方が症状が強い傾向がありますので、注意が必要です。
保育園や幼稚園、学校ではもちろんのこと、家庭内でも年末・年始に誰かに嘔吐・下痢の症状が出たときは周囲の人たちの頻繁な手洗い、塩素系洗剤による消毒をすぐさま始めることが必須です。
また流行期については、元気や食欲があっても下痢便が頻繁に出ている子や嘔吐がある子には登園・登校を許可することがないよう親御さんや先生方が責任を持って指導・管理してください。
咳・鼻水の風邪に比べて嘔吐・下痢の風邪は、休園や周囲の対策で大幅に感染の拡大を防ぐことができます。
とにかく「病院に来てから、検査をしてから考える」のではなく、「嘔吐・下痢を1回した時点からノロを意識して対策する」重要性をしっかり認識しておきましょう。
具体的な対策は、以前に書いた「ウイルス性胃腸炎」のブログを参照してください。
