カテゴリー別:日記

索引

熱・解熱剤

2013年2月(熱の意義、解熱剤の使い方)、2014年7月(熱の時のクーリング、冷却シート)

鼻水・かぜ

2012年11月(鼻水との戦い、かぜとは)、2014年10月(咳止めテープ、風邪で病院に行く理由)、2015年2月(クループ)、2015年6月(風邪のイメージ~台風になぞらえて)

インフルエンザ

2014年1月

嘔吐・下痢・ノロウイルス

2013年12月(イメージ、対策)、2014年11月(ノロ~登園の基準を中心に)、2015年10月(受診の目安)

予防接種

2012年12月(意義、スケジュール)、2014年5月(同時接種、タイミング)、2014年9月(インフルエンザワクチン)、2015年11月(より良く生きるためには)

救急の上手な受診の仕方、登園許可証

2014年12月(救急受診の目安)、2015年6月(登園・登校許可証)

免疫・アレルギー

2013年10月2013年11月(免疫とは、アレルギーとは)、2014年8月(アレルギー検査)

溶連菌

2013年1月

川崎病

2015年3月

子育てその30 どや顔

次男も10月に3歳になりまして、幼稚園の最年少クラスにデビューしました。

最近の得意技は、手でお口を抑えながらわざとらしい咳をすることです。

幼稚園で「咳をする時は口を手で抑えるのがえらいんだよ」と教えてもらったようで、「パパみて!」と、一生懸命うその咳をするのですが、ここはやはりほめ育てを、と「おててで抑えて、えらいねー」と一応賛辞を送ってみました。

みなさんの想像通り、それから何度も何度も「パパみて!」とやる訳です。

ひたすらひたすらやる訳です。

手で抑えながら空咳をして、ほめられるとどや顔でますますやる訳です。

この前の休日、本当の風邪をひいて食事中に咳込んでいた時には、案の定、手で抑えていない訳です。

テーブルにご飯粒が激しく放射状に飛び散っている訳です。

脳みその中で一体どういう風に情報が処理されているのか、摩訶不思議。

こうしてまた観察日記に1ページが刻まれることとなりました。

医者という仕事その7 より良く生きるために

歩道を歩いている時はできるだけ車道から離れたところを歩くように心がける。

それだけで運転ミスの車の事故に巻き込まれる確率はずいぶん下がるでしょう。

しかしそれだけ注意していても居眠り暴走トラックに轢かれてしまう痛ましい事故は、ゼロではありません。

 

医学は目の前にいる患者さんが一番得する確率の高い選択肢を提示することを目標としています。

上の例で言えば、「外を歩くときは車道から離れたところを歩きましょう」というのが、適切な治療となるでしょう。

それでも救えない命があります。

ある予想外の事例が起こった時、医学はまず自らを省みます。

もしはっきりした原因があると判明した場合、それを改良しより良い治療方法を模索します。

逆に、その予想外の事例が例外的なまれなことであることが判明した場合、医学はその例外すらも救おうと新しい選択肢を生み出す努力をします。

だからと言ってそのまれな事例を理由に、恩恵をあずかっている他の方への治療自体をすぐに中止することはありません。

 

注意して車道から離れた歩道を歩いていた人がまれな事故に会ってしまった場合、やるべきことは①事故に会った人を全力で助けること、②車にブレーキアシストを搭載したり、歩道と車道に段差を作ったりしてもっと事故を減らす努力をすることです。

隣に住んでいる人がそんな事故に会ったと聞いて、「車道の真ん中を目隠しして歩いていたら事故に会わなかったのに残念でしたね。」と言う方はいないでしょうが、実はワクチン反対派、抗がん剤全て否定派というのはこのような思考回路の人たちと言えます。

医学は長い歴史の中で自らを振り返りつつ進歩してきましたが、身近な稀有な例を挙げて大勢に逆行する声の大きな人間というのはいつの時代にもいるものです。

いわゆる、「逆張り」をすると世間の注目を浴び、金銭的なバックも非常に大きいので(例えば一見常識外れなびっくりする題名をつけた本はすごく売れる ~牛乳は飲んではいけない~など)その方向に突き進んでいく動機は理解可能ですが、たくさんの善良な一般の方を車道の真ん中に歩くよう誘導するのを医者として見過ごす訳にはいきません(ワクチンはうつな、がんは治療するな、など)。

マスコミはしっかりとしたデータのある王道の意見をわざわざ拾い上げても盛り上がらないためか、「逆張り」の少数派の意見を取り上げて、あたかも賛成派と反対派の2大勢力があるかのような構図を作り上げる傾向があるように思います。

場合によっては極めて異端な意見を、迫害に負けずにがんばる風雲児に仕立てることまであります。

ワクチン反対派、抗がん剤を丸ごと否定する一派などはこのシステムに目を付けた最大の成功者であり、それに流される一般の方々は最大の被害者であると言えます。

インターネットは上手に使えばもちろん非常に有用なツールですが、怪しい意見やデータが我が物顔で上位に来るのはある意味で致命的な弱点と言えるでしょう。

パソコンが発達した現代、私は少しづつでも世の中が良くなるように、みんながより良く生きるために情報を発信し続けます。

お知らせスペース

クリニックの自動ドアを入ってすぐのエントランスルームの壁をお知らせスペースとして活用しようと思います。

少年野球やママさんバレーなど、子どもやパパ・ママの集まり、サークルの案内の張り出しを希望の方はご連絡下さい。

ただし、個人や企業経営の営利目的のものは原則として対応いたしません(例えば塾や、家でのピアノレッスンなど)。

掲載するかどうか、いつまで掲載するかは当方の判断・都合によりますことをあらかじめご了承ください。

このスペースをきっかけに地域が盛り上がればうれしいです。

人間ドック 体験レポート

便に少し血がつくことがあったことも気になっていましたので、35歳の節目に人間ドック行って参りました(妻も一緒に巻き込んで)。

胃カメラ、大腸カメラ、採血、胸部レントゲン、心電図、腹部エコーと2時間半ほどかけてがんばりました。

胃カメラはいわゆる鼻からの細いやつで、覚悟していたよりだいぶ楽でしたが、それでも「おうふ、おうふ、おふえぁっっ」とえづきつつ、涙目になりつつ画面を一緒に見せてもらいました。

自分のものなのに35年にして初めて見る自分の胃の中はもちろんさほど感動を誘うようなものではありませんでしたが、特に異常なしでほっとしました。

大腸カメラは一転して超楽で、私の場合おしりの穴をこちょこちょされているくらいの感覚しかありませんでした。

こちらも特に異常見当たらず。

先生によると、カメラのしんどさはかなり個人差があるようですので、あくまで個人的な体験談と思って頂けるとよいかと思います。

場合によってはお薬でうとうとした状態で検査してもらうこともできます。

ただ、これだけは言っておきたい。

大腸カメラ前の大量の下剤(アップル風味)、こいつはやべぇ。

30分ごとに200ml程度を全部で6~8回くらい飲んで、大腸の中を空っぽにしないといけないのですが、もうなんちゅーか後半かなりつらかったっス。

それでも昔よりだいぶ味はましになったそうでございます。

わたくし、アップルジュースしばらく見るのも嫌になりましたが。

そんなこんなで検査は特に異常なしで無事終了しました。

結論①事前準備の下剤以外、検査自体は想像よりだいぶ楽。

結論②検査終了後の達成感と翌日のご飯のそれはそれはおいしいこと。

お父さん、お母さん方も我が子のためにも定期的な検診にはしっかり行くようにしましょうね。

お母さん方は婦人科系の検診もお忘れなく。

3歳のお誕生日

3歳になるとただ平坦な道を歩くだけではなく、走ったり、階段を上がったり、はたまたがんばって坂道なんかも乗り越えられるようになります。

ずいぶん意思疎通も上手になって、うまく伝えられることも増えてきます。

少し落ち着きもでてきたかな。

それでもやっぱりまだまだ半人前。

周りの暖かい助けを受けながら毎日を過ごしています。

10月1日。

今日はクリニック3歳のお誕生日。

家族・実家のことその14 秋の物寂しさ

私は3兄弟の末っ子でしたから、小さい頃に家で一人で過ごした思い出はほとんどありません。

家の中はいつもわいのわいの騒がしく、しんみりするような暇もなかったのでしょう。

ただ毎年この時期がくると思い起こされるのは、『ふと昼寝から目が覚めた時に周りにたまたまなのか誰もいなくて、ゆっくりじわーと涙があふれてくる』という、胸の奥がつんとなるような、そんな記憶。

その時がちょうどこの季節だったせいなのか、華やかだった夏が終わった後の秋の物寂しさがそうさせるのか。

この切なくなる感じを、私はそれほど嫌いではないようで、音楽もそういう系統が割と好きです。

「風味堂」という非常に味のあるグループの曲を聴きながら、秋の夕暮れ時にちょっぴりおセンチな気持ちにひたるのであります。

 

 

どうでもいいことその17 クレーン

建築中の大きなマンションなどの一番上で、巨大なクレーンが活躍しているのを時々見かけますね。

このクレーンで地上から建築資材を引き上げて作業を進めていくうちに、建物は徐々に高くなり、必然的にクレーンもどんどん高い位置へ昇っていきます。

最終的には完成した建物の屋上に巨大なクレーンが残されることになります。

あれ、この取り残されたクレーン、どうやって地上に戻ってくるの???

その手順はこうです。

まずこの屋上のクレーン(巨大)で、クレーン(大)の部品を引き上げて組み立て、組み立てたクレーン(大)で、今度はバラバラにしたクレーン(巨大)を地上に下ろします。

同様に、クレーン(大)で、クレーン(中)の部品を引き上げて、クレーン(大)をバラバラにして降ろす。

この繰り返しで最後は屋上に残ったクレーン(極小)をバラバラにして、なんとエレベーターで降りてくるのです。

日本クレーン協会のHPで、「フロアクライミング」というところに分かりやすく載っています。

普段何気なく見ている日常の中に、実は不思議となるほどは潜んでいるものです。

 

突発性発疹 その3

★HHV-6、7(突発性発疹)

赤ちゃんの頃に感染した我々親の唾液中に、常に存在していると言われています。

お母さんからもらった免疫が切れてくる生後半年から2歳くらいまでの時期に1回目の突発性発疹にかかることが多いでしょう。

ただ、昭和の時代にみられた親が噛んで柔らかくした食べ物を赤ちゃんにあげるという習慣は、虫歯の原因になる細菌感染の観点などからしないようになったこともあり、以前よりはやや発症年齢は上昇しているという傾向があるようです。

2回目の突発性発疹は1回目より遅れて、3,4歳くらいまでに感染することが多いと言われます。

 

突発性発疹では、最初の高熱の間は咳などの風邪症状はなく、やや便が柔らかくなることがある程度で、他の症状はあまりありません。

熱の割には余裕がある児が多いですが、診断は解熱してから(あるいはし始めてから)発疹が出始めてはっきりします。

発疹が出ない子もおり、その場合は高熱だけで終わるかぜのウイルスと区別はできませんけれども、別に区別する必要もありません。

特に2回目は1回目より発疹が出る子が大幅に少ないので、世間では突発性発疹は1回という認識の親御さんが大半ですが、研究室レベルで調べてみると、3歳くらいまでに9割以上の子どもがこの2種類のウイルスにすでに感染スミであることが分かっています。

2回とも発疹が出なかった場合には「うちの子は突発性発疹をやったことがない。」という風に見えるわけですが、何歳までにやらないといけないとかいうものでもないですから、全く気にする必要はありません。

解熱してから半数くらいの子で、かつて見たことがないほど超不機嫌!!!になり、「不機嫌病」という別名もあるほどです。

この不機嫌は発疹が消える数日で自然に収まりますので、心配はいりません。

また、発疹は派手な子は全身に著明に出ますが、かゆがることもほとんどなく勝手に消褪します。

最後におまけですが、「知恵熱」とは、突発性発疹をはじめとして知恵がつき始めた頃(生後半年くらいから)に出る人生初めての熱として使われる言葉であり、勉強しすぎで出る熱ではありません。

突発性発疹 その2

★HHV-1(単純ヘルペスⅠ型)

初感染の乳幼児では高熱と多発の口内炎、特に歯茎がパンパンに腫れるという特徴的な所見を示すことがあります。

最初ヘルパンギーナとよく似ていますが、歯茎の腫れが出ると区別することができます。

そして、症状が落ち着いてからもウイルスは体の中に潜み、体調を崩した時に口唇ヘルペスとして度々我々を悩ませます。

★HHV-2(性器ヘルペス)

性感染症の一つで、性器に非常に強い痛みの水泡を伴う発疹が出現します。

★HHV-3(水痘・帯状疱疹ウイルス)

水ぼうそうの原因のウイルスです。

幼少期に水ぼうそうとして感染症状を起こし、後に糖尿病や加齢によって免疫が低下した際に帯状疱疹という極めて強い神経痛を伴う発疹が出現することがあります。

痛みに悩まされて、ペインクリニックに通院している患者さんも多くいます。

ヘルペス属の中で唯一ワクチンで有効な予防のできるウイルスです。

水ぼうそうは感染して強い免疫を付けておいた方がよい、というのはワクチンが無料化された現代ではこの将来の帯状疱疹のリスクという点からもナンセンスな考え方ですから、しっかり接種して感染自体しないようにしましょう。

★HHV-4、5、8はやや専門的になるので割愛します。