家庭血圧と外来血圧にはどんな意味があるの?【Dr.鳥越のすこやかコラムvol.2】

みなさんこんにちは、院長の鳥越陸矢です。

血圧が高い、と医師に指摘されたことはございますか?

『家での血圧は大丈夫だけどなあ』『診察室だとなぜか高くなるなあ』

そんなことを気になさった方も多いかもしれません。

そこで今回は、身近なトピックである血圧について深掘りしていきます。

家庭血圧、外来血圧による高血圧の分類

現在のガイドラインでは、血圧は130/90mmHg未満、つまり、『血圧120台』を目標にすることが推奨されています。

現在の基準とは違いますが、家庭血圧と外来血圧の関係でグループ分けし、それぞれどれぐらい心血管イベントのリスクが上昇するかを研究した面白い論文があります。

つまり、診察室で測定するだけではなく、家庭で血圧を測定する重要性が伺えます。

注意すべき血圧のタイプ

  • 仮面高血圧:診察室では正常だが、家庭や職場で高血圧になるタイプです。心血管疾患のリスクが非常に高く、積極的な治療が必要です。
  • 白衣高血圧:診察室でのみ血圧が上がるタイプです。原則として薬物治療は不要ですが、将来の高血圧移行に備え経過観察が必要です。
  • 早朝高血圧:朝の血圧が高い状態で、脳卒中や心不全の重大なリスクとなります

測定タイミングの重要性

家庭血圧の中でも最も予後(生死にどれほど関わるかどうか)との関連が強いとされるのが「起床後1時間以内の排尿後, 朝食前, 服薬前」の血圧と言われています。

この時間帯は交感神経が最も活性化し、血圧が一日で最も高くなる傾向があります。

この早朝血圧をコントロールすることが心血管イベント抑制の鍵となります。

血圧の正しい測定方法

朝と晩の決まった時間に安静状態で測定し、1週間程度継続して記録することが推奨されています。

朝と晩のそれぞれ1機会に原則2回測定し, その平均値を血圧値として用いますが、1機会に1回のみ測定した場合にはその血圧値を用います。

背もたれ付きの椅子に座り, 脚を組まず, 腕を心臓の高さに保つことが必要です。

モーニングサージによって、特に冬の早朝に、心筋梗塞などを引き起こす原因になることがあります。

特に睡眠時無呼吸症候群(SAS)に注意

まずは肥満の有無に関わらず, 日中の眠気や倦怠感などの自覚症状を確認します。

いびきや無呼吸の有無については同居家族に聴取することが望ましいです。

臨床的にSASの可能性がある場合は, まずは簡易モニター検査を行います。

無呼吸の指標である、AHI≧30回/時であればCPAP療法を開始できますが、AHIが基準値以下でも, 比較的高地である場合や臨床的に強く疑う場合はPSGの実施が可能な施設を受診する必要があります。

非薬物療法のアプローチ

上記スライドの通りですが、いずれも基本的な健康習慣を継続することが重要というわけです。

おわりに

血圧はどうやって規定されるのか、高血圧になる原因、治療法などに関しては今回言及できませんでしたので、またの機会に取り上げたいと思います。

今回の記事から、健康に関してご不明な点や不安な点がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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ここまでご覧いただき誠にありがとうございました。