骨粗鬆症リスクをチェックしよう!【Dr.鳥越のすこやかコラムvol.3】

みなさんこんにちは。院長の鳥越陸矢です。

今回は、骨粗鬆症について取り上げます。

「骨粗鬆症なんて、おじいちゃんやおばあちゃんがなる病気でしょ?」と思っているなら、それはちょっともったいない誤解かもしれません。

実は、骨の量は20代をピークに、40代以降、特に女性は閉経を境に急激に減少することが分かっています。

「まだ若いから」と油断していると、気づかないうちに骨がスカスカになってしまうこともありえます。

今回は、未来の自分を支えるために、骨粗鬆症について分かりやすく解説します。

そもそも骨粗鬆症ってどんな病期?

骨粗鬆症とは、骨の量が減って強度が弱くなり、軽微な衝撃でも骨折しやすくなる病気です。

タチが悪いのは、「痛みなどの自覚症状がほとんどない」ということ。

「転んだだけで手首を骨折した」「気がついたら背中が丸くなっていた」「身長が縮んだ」といったことで、初めて気づくケースがとても多いのです。

なぜ女性に多いのか?

骨の健康には、女性ホルモンである「エストロゲン」が深く関わっています。

エストロゲンには骨が溶けるのを抑える働きがあるのですが、閉経を迎えるとこのホルモンが激減するため、女性の骨密度は急低下してしまいます。

骨粗鬆症リスクをチェックしよう!

「実際、今の自分はどのくらい危険なの?」をハッキリ数値化できる、とても便利なツールをご紹介します。

それが、アジア人のために開発されたスクリーニング(ふるい分け)指標、「OSTA(オスタ)」です。

なんと、用意するのは「今の年齢」と「今の体重」だけ。

さっそく、電卓を用意して一緒に計算してみましょう。

OSTA(オスタ)ってなに?

OSTA(Osteoporosis Self-assessment Tool for Asians)は、その名の通りアジア人女性向けに開発された、骨粗鬆症のリスクを予測するための評価ツールです。

骨粗鬆症の正確な診断には、病院で「DXA(デキサ)法」という専用の機械を使った骨密度測定が必要になります。しかし、初期の骨粗鬆症は全く症状が出ないため、「そもそも病院に行くべきかどうか」迷う人も多いのが現状です。

そこで、「年齢」と「体重」という身近なデータだけで、病院で詳しい検査を受けるべきレベルかどうかを簡単に見極められるよう作られたのが、このOSTAなのです(※最近では高齢の男性に対する有効性も確認されています)。

【実践】あなたのOSTAスコアを計算してみよう!

計算式は非常にシンプルです。

【OSTAの計算式】

( 体重 kg - 年齢 )× 0.2

※計算して出た答えの、小数点以下は切り捨ててください。

計算例

  • 55歳・体重 50kg の人の場合:(50 – 55) × 0.2 = -5 × 0.2 = 「-1」
  • 65歳・体重 43kg の人の場合:(43 – 65) × 0.2 = -22 × 0.2 = -4.4 ➡ 小数点切り捨てで「-4」

計算結果の判定と対策

出た数値によって、リスクは「低・中・高」の3段階に分かれます。

OSTAスコアリスクレベル次にとるべきアクション
-1 より大きい
(0 や 1、2 など)
低リスク今のところ安心です。日頃の食事や運動(骨活)を続けましょう。
-1 ~ -4中リスク骨密度が低下している可能性があります。一度、医療機関での骨密度検査を検討してみましょう。
-4 未満
(-5、-6 など)
高リスク骨粗鬆症の可能性が非常に高い状態です。早めに受診し、詳しい検査を受けてください。

なぜ「年齢」と「体重」だけで分かるの?

骨の量は年齢とともに低下しますが、もう一つ重要なのが「体重」です。

体重が軽い(痩せている)人ほど骨にかかる負荷が少ないため、骨がもろくなりやすいという特徴があります。

そのため、「年齢が高く、体重が軽い人」ほど、OSTAのスコアはマイナスに大きく傾き、リスクが高いと判定される仕組みになっています。

あなたは大丈夫?骨粗鬆症のセルフチェック

まずは、自分のリスクをチェックしてみましょう。当てはまるものはありますか?

  • 40代後半、または閉経を迎えた
  • 若い頃に過度なダイエット(食事制限)をした
  • 日頃から運動不足を感じている
  • 牛乳や乳製品、大豆製品をあまり食べない
  • 日に当たる機会が少ない(UV対策を徹底している)
  • お酒やタバコ、コーヒーを好む
  • 家族に骨粗鬆症や骨折をした人がいる

チェックが2つ以上ついた方は、今日から紹介する「骨活」を意識してみるのがおすすめです。

今日から実践!骨活習慣!

骨は常に「古い骨を壊し、新しい骨を作る」という生まれ変わり(代謝)を繰り返しています。つまり、今からのケアで未来の骨を守ることができるのです。

1. 「カルシウム+α」の食事を意識する

骨の材料といえばカルシウムですが、実はカルシウムだけを摂っても体に吸収されにくいという特徴があります。

以下の栄養素をセットで摂るのがポイントです。

栄養素主な働きおすすめの食材
カルシウム骨の主成分牛乳、ヨーグルト、小魚、豆腐、小松菜
ビタミンDカルシウムの吸収を助ける鮭、イワシ、キノコ類(しいたけ、きくらげ)
ビタミンKカルシウムを骨に定着させる納豆、ほうれん草、ブロッコリー

★お手軽骨活メニューのヒント

「鮭の塩焼き+納豆+小松菜のみそ汁」といった和食メニューなら、一気にこれらの栄養素をカバーできますよ。

2. 骨に「適度な刺激」を与える運動

骨は、「負荷(体重)がかかるほど強くなる」という性質を持っています。

激しい運動は必要ありません。まずは以下の運動を日常に取り入れてみましょう。

  • ウォーキング(しっかり地面を踏みしめて歩く)
  • 階段の上り下り
  • かかと落とし運動(まっすぐ立ち、かかとを上げてから、ドスンと床に落とす。1日30回程度)

3. 1日15分の「日光浴」

カルシウムの吸収を助ける「ビタミンD」は、実は日光(紫外線)を浴びることで体内でも合成されます

シミや日焼けが気になる方は、手のひらを15分ほど太陽に向ける「手のひら日光浴」だけでも効果があります。

散歩がてら、少しお日様の光を浴びてみませんか?

おわりに

今回は骨粗鬆症の概要と対策についてご紹介しました。

『最近腰が曲がってきた』『骨折したことがある』

そんな方は一度当院までお気軽にご相談ください。

今回もご覧いただき誠にありがとうございました。