日野商人のプライド

ここ2年ほど、カメラを持って滋賀県に通っています。年初には滋賀県日野町に行って来ました。近江商人で有名な町です。ここにある近江日野商人館を訪れました。ここは元々中山兵右衛門という商人の邸宅でしたが日野町に寄贈されて資料館となっています。

近江日野商人館

 

近江商人とは、近江国(現在の滋賀県)出身で、江戸時代を中心に全国で活躍した商人の総称です。「三方よし(売り手よし・買い手よし・世間よし)」という言葉で有名です。その中には、五個荘商人、近江八幡商人、日野商人など、出身地ごとにいくつかの系統があります。

日野商人はこの街を拠点に、行商を中心に全国各地へ出向き、漆器、酒、薬、繊維製品など、生活に密着した商品を幅広く扱いました。

いくつかの自慢の展示品がありました。

とっておき六点

 

このうちの一つ、二宮金次郎は、名前は知っていても今一つ実感がわかない歴史上の人物でしたがぐっと身近に感じられました。

受領書 受領書実物

赤穂浪士47士討ち入りの知らせといった歴史的出来事と商人たちの関わりも興味深く、商いが時代と深く結びついていたことを実感しました。

赤穂浪士

 

日野商人は呉服や金融を扱っていた五箇荘商人や、問屋・卸売が多かった近江八幡商人とは違い、お椀や薬などの日用品を商うことが多く、質素で堅実なイメージがあるようです。しかしながら以下のような問題提起の記事も紹介されていました。拡大して読んで下さい。

問題提起 問題提起②

 

つまり、「日野商人は五箇荘商人より規模が小さく、近江八幡商人より後に登場した」という通説は、学問的には誤りであり、実際には江戸初期には八幡商人と同時期に登場し、人数や出店数では五箇荘商人を上回っていた、という主張です。

数々の展示や解説を通じて、日野商人が持っていた歴史への自負、そして商人としての誇りを感じることができました。