日別アーカイブ:2026年3月14日

塩!

(みんなで超一流になる!)
( 森田内科のミミッション:地域医療に貢献して、人を幸せにする。 )
人:患者さん、チームの仲間、大切な家族と自分自身
2025/02/20

今月の雑感:塩!
現在、高槻市では内科クリニックが数多く開設され、患者さんに選ばれるための環境が一段と厳しくなっています。このような状況下で大切なのは、「少しの差」を積み重ねることです。その一つとして、当院ではこれまで9時開始としていた電話対応を、出勤後から開始する体制へと変更しようと考えています。中国・孫氏の兵法には「先んずれば人を制す」という言葉があります。日本では「早起きは三文の徳」、英語にも “The early bird catches the worm.”(早起きの鳥は虫を得る)ということわざがあります。古今東西、早く動くことが成果につながると繰り返し語られてきました。朝一番の電話は、患者さんにとって「最初の接点」であり、その一瞬の対応が受診の決め手になることも少なくありません。
一方で、忙しいときほど意識したいのが、柔らかく落ち着いたコミュニケーションです。感情は出さない、特に「怒り」の感情は医療現場では御法度です。聖書には「言葉は塩で味付けされたものにしなさい」とあり、徳川家康も「怒りは敵と思え」と戒めています。「怒りの感情」は判断力を鈍らせ、周囲とのコミュニケーションを断絶させます。その結果、情報共有が不十分となり、医療事故につながる事例も報告されています。医療現場では感情を自覚し、適切にコントロールする正しいアンガーマネジメントが不可欠です。しかしながら、状況が切迫すると、無意識のうちに感情や評価が先に出てしまいがちですが、それでは、問題の改善には決してつながりません。まずは事実だけを共有し、そのうえで「どうすればよいか」を一緒に考える姿勢が、チームの安心感と信頼関係を守ります。また、忙しいときは言葉が鋭くなりやすくなります。そのような場面では、例えば「無理です」という表現を「別の方法を考えたほいがいいかもしれませんね」や「もう少し時間が必要だと思います」と言い換えたり、語尾を柔らかくすることを意識したりするだけで、相手の受け取り方は大きく変わります。感情に任せて話さない工夫を重ねることが、円滑なコミュニケーションを生み、結果として安全な医療につながります。
朝一番からの明るい電話対応と、感情に流されない冷静で温かなコミュニケーション。この二つを識することで、患者さんの信頼は確実に高まり、増患へとつながります。チーム一丸となって取り組んでいきましょう。