カテゴリー別:骨粗しょう症

骨折予防外来を始めました ―羽曳野市で骨粗しょう症が気になる方へ―

羽曳野市・藤井寺市・高鷲駅周辺でも、「転んで骨折した」という話を聞くことが増えています。
高齢者の骨折は、単なるケガではありません。
骨折をきっかけに歩けなくなってしまうこともあります。

特に多い骨折は

・背骨の骨折
・手首の骨折
・太ももの付け根の骨折

これらの多くは骨粗しょう症が背景にあります。
当院では『骨折予防外来』を開始しました。

骨密度検査だけでなく
・転倒リスク
・筋力
・栄養状態
なども確認し、骨折予防をサポートしています。

特に
・50歳以上の女性
・75歳以上の男性
では骨密度チェックをおすすめしています。

「いつまでも自分の足で歩く」ために
骨粗しょう症や骨密度が気になる方はお気軽にご相談ください。
羽曳野市・藤井寺市・松原市からも来院されています。

羽曳野市・藤井寺市・松原市周辺で

膝の痛み、骨粗しょう症、生活習慣病のご相談は

ふるやまクリニックへ。

 

高鷲駅徒歩1分です。

当院の場所はこちら

https://maps.google.com/?q=ふるやまクリニック+羽曳野

骨粗しょう症の予防 治療~簡単で明日からできる予防を中心

 

みなさんこんにちは。健康関連の内容でのアップは久しぶりになります。

今日は骨粗しょう症の予防と治療に関して、外来でもお話している簡単な方法を中心に書いていこうと思います。

まず、予防に関して始めましょう。

細かいお話はともかくとして、最も簡単にエッセンスだけお伝えするとすれば、運動をすることとたんぱく質をしっかりとることが、予防の基本になります。

もちろん、治療を受けておられる方も生活習慣での治療としてこのことはお伝えします。
具体的には毎日日頃の日常生活プラス10分の運動を心がけることをお勧めします。骨は外部から刺激が入ることで造成が活性化します。筋肉は骨についていますので筋肉を動かすことすなわち、運動をすることがよい骨への刺激になるのです。

また、食事面では、カルシウムの摂取を声高に歌う内容のお話が多いように思いますが、あまりに多量のカルシウムは腎臓に負担をかけ、最終的には骨に対する体内環境を悪くしてしまうので、極端なカルシウム摂取は控えてもらうようにしています。日々の食事の中でバランスの良い食事を心がけてもらえば十分に必要カルシウム量は摂取できるため、普通の食生活が望ましいと思います。むしろたんぱく質、特に動物性たんぱく質の摂取は心がけるようにしてください。骨といってもカルシウムだけでできているわけではばく、基本はタンパク質から構成されています。年齢が高くなってきますと、たんぱく質の摂取量が自然と落ちてくることはよく知られていることで肉でも魚でもどちらでもよいので動物由来のタンパクを取ることが筋肉や骨を強化します。最近よく問題になるサルコペニア(年齢による筋肉量の低下)やフレイルの予防と通ずるところがあります。
ちょっとした運動と動物性たんぱくを食べることは今すぐでもできることですので、気に留めて実行していただきたいものです。

 

骨粗しょう症の大半は閉経後の女性です。そのため骨粗しょう症のメカニズムには女性ホルモンの低下が関係していることが圧倒的に多いです。

骨は古くなった部分をこわして新しく作ることで代謝されていきます。
病的になった骨は壊しすぎているか、ちゃんと作っていないかのどちらかに分類されることが多いですので、治療薬を決めるときに血液検査で調べることができます(骨粗しょう症マーカーの検査)。

それに合わせて、腸管からのカルシウムの体内取り込みに関与しているビタミンD3の活性度を調べ、必要があれば投与します。

骨粗しょう症がほかの病気が原因となって発生することもあります。特に男性の比較的若年の骨粗しょう症はその多くがその他の疾患のために引き起こされている、いわゆる続発性骨粗しょう症といわれるものになります。

骨の代謝をつかさどる副甲状腺という臓器の機能障害や、糖尿病、甲状腺中毒症、下垂体機能障害のような内分泌機能の疾患や、胃切除後のカルシウム吸収不全に起因するもの、ステロイド投与による薬剤性のもの、糖尿病、腎機能障害、関節リウマチなどが原因になります。
いずれの場合も原因疾患の治療が第一になります。

当院でも治療開始前、あるいは治療薬の変更時に続発性の可能性をチェックするように心がけています。

そのほか、骨粗しょう症もどきといってもいいような疾患もあります。骨軟化症や、悪性腫瘍の骨転移、骨髄腫などは鑑別する必要があります。

以上のことを踏まえてうえで、治療法と治療薬の選択を行っています。

骨の破壊を止める薬は昔からある薬で、薬剤の剤型も多様です。内服薬から静脈内投与まで多種多様ですので、この状況に相当する方はライフスタイルによってさまざまに薬剤が選択できます。

活性型ビタミンD3の低下が主たる原因の方はその補充と、女性ホルモン類似薬の充填が中心となります。

骨形成の脆弱な方は、骨形成を促進する薬剤が中心となります。こちらは注射製剤しか現状ありませんので、定期的な接種が必要となります。

いずれかの薬剤の使用が決定したら、定期的に骨密度を測定しながら効果判定を行っていきます。それとともに薬剤の障害がないかを血液検査でフォローする必要があります。どの薬剤も半年から1年以上の効果判定期間を必要としますので慌てずにじっくりと取り組んでいただきたいです。

 

以上が、予防と治療のあらましとなります。薬剤によっては長期続けすぎることでマイナスの作用(骨破壊を止めるビスフォスフォネート製剤は長期使用(5年以上)で骨折のリスクが増加します!)をきたすこともありますので、漫然と続けるのではなく、状況をその都度把握して適正な治療を長く行うことが肝要かと考えます。

骨粗しょう症のおはなし (1)

みなさんこんにちは。本格的な梅雨に入りうっとうしい日々が続いております。いかがお過ごしでしょうか。
梅雨冷えと申しまして、湿度が高く気温が下がりますと、古いけがの部分が痛んだり、神経痛がひどくなったりします。大丈夫でしょうか?保温に努め無理はなさらないようにしてくださいね。
さて、今回からすこしづつ、骨粗しょう症のことについてお話していこうと思います。

    
骨粗しょう症はおそらくどなたでもご存じの病気ではないでしょうか。骨を対象とするので整形外科でもまた、代謝が関係するため内科でもどちらでも取り扱われることが多い疾患といえます。
骨は常にリモデリングと言って古い骨を吸収し新しい骨を形成する新陳代謝を行っています。
吸収が過剰に亢進する、あるいは形成が極端に低下する場合に骨密度は低下します。また、吸収と形成のバランスが悪くなると骨の基質(材料)が劣化し骨の質も低下します。
このようにして骨の強度が失われていき、本来折れにくい部位や、折れるはずのない力で骨折が起きてしまうのです。

        
骨の基質としてはコラーゲンなどのたんぱく質とともに皆さんがなじみの深いカルシウムがあります。
カルシウムは胃を切除した後(吸収するための補助因子が胃でつくられる)、や閉経後(女性ホルモンがカルシウムを吸収促進するためのビタミンD3を体内で作るため)に吸収が低下して骨の石灰化を低下させ強度の劣化を引き起こします。
日本における骨粗しょう症の有病率は1000万人程度、年間の発病数は100万人程度と考えられ、男女比は1対3程度で圧倒的に女性の病気になっています。その理由は上に書いたように、女性ホルモンの年齢による体内変動が大きくかかわっています。
外来診察をしていても、骨粗しょう症への関心は圧倒的に女性のほうが高いように思います。
皆さん何を怖がっておられるのかを伺うとおおむね、骨折して寝たきりにすすむのがいやだということになるでしょうか。
実際、骨粗しょう症の生命予後(寿命)に及ぼす影響は世界中で報告がなされており、背骨の圧迫骨折の数が死亡率と関係があったり、大腿骨の骨密度の低下が死亡率を上昇させる、さらには大腿骨頸部骨折後1年で25%方が亡くなるというショッキングなものもあります。
それだけでなく、やはり、病的骨折(大腿骨頸部骨折や腰椎圧迫骨折など)を予防すると寝たきりや施設入所の率が低下することもわかっています。
骨粗しょう症はこのように、高齢者の生活の質を著しく低下させるため予防することが非常に大切です。
予防すなわち診断ですが、それには非常にシンプルなものが使われています。
病的骨折があればすなわち骨粗しょう症であり、またない場合には骨密度の低下が若年者の平均の70%以下になったものを骨粗しょう症として治療対象と考えています。
骨粗しょう症と適切に向き合うためには、女性であれば閉経後、男性であれば65歳以上で積極的に骨密度の測定をお勧めします。
測定法にはいろいろあります。
DEXA法を用いた腰椎、ないしは大腿骨の検査が適正であるという学会推奨がなされています。
DEXA法は検査として精度はたかいのですが、機械が大掛かりでなかなか設置してある医療施設も少ないです。
幸い当院にはアロカ製のDEXA法での測定装置がございます。

       

私が考えます、いつまでも自分の足で歩くための身体づくりの第一歩は骨です。骨をしっかり強化することが当クリニックの大きな目標となっております。ぜひ、腰椎のDEXA法での骨密度測定を受けていただき、適切な骨量管理のもと、ながくながくご自分の足で歩いて行ってください。