月別アーカイブ:2026年9月

糖尿病と運動―たくさん歩けばいいのでしょうか?

糖尿病の患者さんに、

「運動をしましょう」

とお話しすることがあります。

すると、

「毎日1万歩くらい歩いた方がいいですか?」

と聞かれることがあります。

もちろん、身体を動かすことは大切です。

しかし私たちは、**「健康のためなら、歩けば歩くほどよい」**とは考えていません。

特に膝や腰などに痛みのある方が、歩数だけを目標にして無理をすることには注意が必要です。

なぜ糖尿病で運動が大切なのでしょう?

糖尿病の運動というと、「カロリーを消費するため」と考える方が多いかもしれません。

それだけではありません。

年齢とともに筋肉量が低下すると、身体を動かす力も少しずつ低下していきます。

筋肉は身体を動かすだけでなく、血液中の糖を取り込んで消費するうえでも重要な組織です。

そのため、糖尿病の方にとっても、

「筋肉をできるだけ維持して、これからも動ける身体を保つこと」

はとても大切です。

運動は、一時的にたくさん行うことよりも、無理なく続けていくことを考えましょう。

いきなり「1万歩」を目指さなくても構いません

「運動しなければ」と思うと、急に歩く距離を増やしたくなるかもしれません。

しかし、今まであまり運動していなかった方が、いきなり大きな目標を立てる必要はありません。

厚生労働省でも、**「今よりも少しでも多く身体を動かす」**という考え方が示されています。

まずは、

「今より10分多く身体を動かしてみる」

そんなところから始めてもよいでしょう。

大切なのは、数字を達成することではなく、身体を動かす習慣を続けていくことです。

膝が痛いのに歩き続けていませんか?

ここは特にお伝えしたいところです。

「糖尿病があるから運動しなければならない」

「健康のために歩かなければならない」

そう考えて、膝が痛いのに無理をして歩いている方がいらっしゃいます。

当院でも「膝の痛み」についてご相談を受ける機会が多いですが、膝に痛みがある方まで、歩数だけを目標にする必要はありません。

運動の目的は、歩数を競うことではありません。

筋肉や身体機能を保ち、これからも自分の足で動ける身体を維持すること。

こちらの方が大切だと私たちは考えています。

痛いときは、しっかり休みましょう

そして、もう一つ大切なことがあります。

痛みを我慢してまで運動を続ける必要はありません。

膝などに痛みが出たときは、無理をせず、痛みを悪化させる運動はいったん休むことも大切です。

「休んだら筋肉が落ちてしまう」

「運動をさぼっているようで不安」

と感じる必要はありません。

身体の状態をみながら休み、痛みが落ち着いたら、また無理のない範囲から身体を動かしていきましょう。

痛みが続く場合や、運動を再開すると繰り返し痛む場合には、一度原因を確認した方がよいこともあります。

「運動する」と「身体を守る」を両立させましょう

これは糖尿病の患者さんだけの話ではありません。

膝や腰などの症状で整形外科に通院している方にも共通します。

  • 動かなさすぎない
  • 歩きすぎない
  • 筋肉をできるだけ維持する
  • 痛いときは無理をしない

大切なのは、たくさん歩くことではなく、自分の身体に合った運動を長く続けることです。

「何歩歩けばいいですか?」だけではなく、

「自分の身体なら、どのくらいの運動を続けられるだろう?」

そんな視点で、ご自身の運動を一度見直してみてください。

歩くと膝が痛い…病院に行くべき? 考えられる原因と受診の目安

「歩き始めると膝が痛い」

「買い物や散歩をしていると、だんだん膝が痛くなる」

「最近、膝の痛みのために歩くのがおっくうになってきた」

こうした膝の痛みを感じていても、「年齢のせいかな」「まだ歩けるから大丈夫」と、様子を見ている方は少なくありません。

しかし、歩くときの膝の痛みには、さまざまな原因が考えられます。

大切なのは、必要以上に心配することではなく、痛みの原因や膝の状態を確認し、その状態に合った対処や治療を考えることです。

今回は、歩くと膝が痛むときに考えられる原因や、整形外科を受診する目安、受診した場合にどのような治療が考えられるのかについてお話しします。

歩くと膝が痛いのはなぜ?

膝には、立つ、歩く、階段を上り下りするといった日常の動作のたびに、繰り返し負担がかかっています。

そのため、膝関節やその周囲に問題があると、

  • 歩き始めに痛む
  • 長く歩くと痛くなる
  • 階段の上り下りで痛む
  • 立ち上がるときに痛む
  • 膝を曲げ伸ばしすると痛む

など、さまざまな形で症状が現れます。

同じ「膝が痛い」という症状でも、年齢や痛む場所、腫れの有無、けがの有無などによって、考えられる原因は異なります。

歩くと膝が痛むときに考えられる主な原因

代表的なものの一つが変形性膝関節症です。

年齢とともに膝関節の軟骨などに変化が生じ、歩き始めや立ち上がり、階段の上り下りなどで痛みを感じることがあります。進行すると、歩いている途中にも痛みが出たり、膝が腫れたりすることもあります。

ただし、膝の痛みの原因は変形性膝関節症だけではありません。

半月板など膝関節内部の問題、膝周囲の腱や滑液包の炎症、急なけがなど、さまざまな原因が考えられます。

そのため、「歩くと痛いから変形性膝関節症だろう」とご自身で決めつけないことが大切です。

膝が痛くても様子を見ていい? 受診の目安

痛みが軽く、一時的で、短期間のうちに自然と和らいでいくようであれば、少し様子を見ていただいても構いません。

一方で、次のような変化がある場合は、一度整形外科でご相談ください。

  • 膝の痛みが数日〜数週間以上続いている
  • 痛みが以前より強くなってきている
  • 休み休みでないと歩けないなど、歩ける距離が短くなってきた
  • 階段の上り下りや立ち上がりがつらくなってきた
  • 膝に水がたまったように腫れている、曲げ伸ばしがしにくい
  • 痛みのために外出や散歩を控えるようになった

特に大切なのは、「まだ歩けるから大丈夫」だけで判断せず、膝の痛みによって日常生活や外出の機会が減っていないかを見ることです。

痛みを避けて歩かなくなる状態が続くと、筋力や活動量そのものが低下してしまうことがあります。

早めの受診が必要なサイン

次のような症状がある場合は、様子を見ずに早めに整形外科を受診してください。

  • 転倒や捻挫などのけがをした直後から強く痛む
  • 膝が急に赤く腫れ、触ると強い熱感や激しい痛みがある
  • 膝が途中で引っかかったようになり、曲げ伸ばしができなくなる

整形外科では何をするの?

整形外科では、いつから、どのようなときに痛むのか、膝のどの部分が痛むのかなどを詳しく伺い、診察を行います。

そのうえで、必要に応じて検査を行い、膝の状態や痛みの程度、考えられる病気を確認しながら、治療方針を考えていきます。

検査をすること自体が目的ではありません。

「なぜ痛いのか」「今どのような状態なのか」を確認し、その方に合った治療につなげるために診察や検査を行います。

膝の痛みにはどんな治療がある?

「膝が痛くて病院へ行ったら、どんな治療をするのだろう?」

受診を迷っている方にとっては、ここも気になるところだと思います。

膝の痛みの治療法は一つではありません。

検査をして痛みの程度や考えられる病気を確認し、その方の状態や生活に応じて必要な治療を組み合わせていきます。

薬による治療

炎症を抑えるために、消炎鎮痛薬の内服や湿布などの外用薬を使用することがあります。

また、痛みの状態に応じて鎮痛薬を使用したり、原因となる病気がある場合には、その治療に必要な薬を使用したりします。

関節内注射

膝の状態や病気に応じて、ヒアルロン酸やステロイドなどの関節内注射を行う場合があります。

物理療法・リハビリテーション

温熱療法や低周波療法などの物理療法を行うことがあります。

また、必要に応じて理学療法士によるリハビリテーションを行い、膝周囲の筋力や柔軟性、歩き方などを確認しながら、できるだけ歩きやすい状態を保つことを目指します。

生活上の工夫

膝への負担を減らすため、体重管理や運動量、日常生活での体の使い方などについて一緒に考えることも大切です。

このように、「膝が痛い=すぐに手術」というわけではありません。

痛みの原因や程度、生活への影響を確認しながら、まずはその方の状態に応じた保存的治療(手術以外の治療)を検討していきます。

「年齢のせい」と我慢し続けないでください

膝が痛くても、「もう年だから仕方がない」「まだ何とか歩けるから、病院へ行くほどではない」と考えて、我慢を重ねてしまう方も少なくありません。

もちろん、膝が少し痛んだからといって、すべての方がすぐに特別な治療を必要とするわけではありません。

しかし、痛みの原因や現在の膝の状態を知ることで、これからどう付き合っていけばよいのかが見えてくることがあります。

また、必要な治療やリハビリテーションを行い、筋力や活動量の低下をできるだけ防いでいくことも大切です。

「これくらいの膝の痛みで受診していいのかな」と迷っている段階でも、どうぞお気軽に整形外科にご相談ください。

膝が痛いときに考えられる原因|年齢のせいだけではありません

「最近、歩くと膝が痛い」

「立ち上がるときに膝が痛む」

「階段の上り下りがつらくなってきた」

膝の痛みは、当院の整形外科でもよくご相談いただく症状のひとつです。

特に年齢を重ねてから膝が痛くなると、

「歳だから仕方がないのかな」

と思っている方も少なくありません。

しかし、膝が痛む原因はひとつではありません。

膝の痛みで多い「変形性膝関節症」

膝の痛みの原因としてよくみられるのが、年齢とともに膝の関節に変化が起こる変形性膝関節症です。

初めのうちは、

  • 歩き始めに痛む
  • 椅子から立ち上がるときに痛む
  • 階段の上り下りで痛む
  • 長く歩いたあとに痛くなる

といった症状から始まることがあります。

痛みがそれほど強くない時期には、「まだ大丈夫」とそのままにしている方もいらっしゃいます。

しかし、膝の状態は痛みの強さだけでは判断できません。

いつ、どのような動きで痛むのかも、膝の状態を考える大切な手がかりになります。

使いすぎや負担で痛むこともあります

膝の痛みは、年齢による変化だけで起こるわけではありません。

いつもより長く歩いた、急に運動量が増えた、仕事などで膝に負担がかかった、といったことをきっかけに痛みが出ることもあります。

例えば、

「旅行でいつもよりたくさん歩いた」

「久しぶりに運動をした」

「仕事や家事で立ったりしゃがんだりすることが増えた」

といったあとに膝が痛くなった場合には、膝にかかった負担も考えてみる必要があります。

もともと膝に軽い変化があり、そこに普段以上の負担が加わったことで、初めて痛みとして現れることもあります。

急な痛みや腫れでは、別の原因も考えられます

一方、膝が急に強く痛くなった、腫れてきた、熱をもっているという場合には、変形性膝関節症や使いすぎだけではなく、別の原因も考える必要があります。

例えば、尿酸やピロリン酸カルシウムなどの結晶が関節の中で炎症を起こし、痛風や偽痛風のような症状が現れることがあります。

こうした場合には、それまで膝にほとんど症状がなかった方でも、ある日突然、強い痛みや腫れが出ることがあります。

また、頻度は高くありませんが、関節リウマチなどの病気が膝の症状として現れることもあります。

そのため、

「膝が痛いから、きっと年齢のせいだろう」

と最初から決めつけないことが大切です。

診察では「どんなときに痛むか」も大切です

膝の診察では、痛みの強さだけではなく、

  • いつから痛むのか
  • 歩くと痛むのか
  • 立ち上がるときに痛むのか
  • 階段で痛むのか
  • 安静にしていても痛むのか
  • 急に痛くなったのか
  • 腫れや熱感があるのか

といったことも確認します。

こうした情報は、膝のどこに問題があり、何が痛みの原因になっているのかを考える大切な手がかりになります。

膝の痛みが続いている方や、歩行・階段・立ち上がりなど日常生活に支障が出てきた方は、「歳だから」と我慢し続けず、一度ご相談ください。

「膝が痛い場所」にもポイントがあります

ところで、患者さんが「膝が痛い」とおっしゃるとき、実際に痛みを感じている場所は、必ずしも膝の真ん中だけではありません。

「膝より少し上が痛い」

「膝の下のほうが痛い」

「膝の内側から少し下が痛い」

といった方もよくいらっしゃいます。

膝から少し離れているから、膝とは関係ないのでしょうか?

実は、そうとは限りません。

膝の周囲には、筋肉や腱、靱帯などさまざまな組織があります。また、膝そのものの問題が、膝の少し上や下の痛みとして感じられることもあります。

ですから、診察では「膝が痛い」という言葉だけではなく、実際にどこが痛むのか、どの動きで痛むのかを確認することが大切です。

この**「膝の周りに感じる痛みと、膝との関係」**については、水曜日にもう少し詳しくお話しします。

【重要】当院でリハビリテーションを受ける患者さんへ

当院では、健康保険のルールに基づき、医師が必要と判断した患者さんにリハビリテーションを行っております。

リハビリテーションには、健康保険上の治療期間や、1日に実施できる単位数などのルールがあります。

限られた治療期間と予約枠を有効にご利用いただくため、当院でリハビリテーションを受ける患者さんは、以下の点をご確認ください。

1.リハビリテーションには治療期間があります

健康保険によるリハビリテーションには、病気やけがの種類に応じて、受けられる標準的な期間(算定日数)が定められています。

運動器リハビリテーションでは、原則として治療開始から150日が一つの基準となります。

この期間は、通院できなかった期間があっても、その分延長されるものではありません。

限られた治療期間を有効にお使いいただくため、できるだけ計画的に通院してください。

2.リハビリテーションの頻度と時間

当院では、患者さんの症状や治療計画に応じて、原則として週1~3回程度のリハビリテーションを行います。

1回の時間は原則として**20分(1単位)**です。

十分な治療効果を得るためには、必要な期間、計画的に継続して受けていただくことが大切です。

3.予約のキャンセルについて

リハビリテーションの予約は、できる限りキャンセルされないようお願いいたします。

体調不良やご家庭の事情など、やむを得ない理由であっても、通算3回キャンセルされた場合には、いったんリハビリテーションの予約を中止させていただきます。

その場合は、再開前に医師の診察を受けていただき、現在の症状や通院状況を確認したうえで、今後の治療方針についてご相談してから再開いたします。

健康保険のルールにより、一人の療法士が1日に実施できるリハビリテーションの単位数には上限があります。

そのため、一つの予約枠は、その時間に治療を必要とする患者さんのために確保された大切な時間です。

リハビリテーションの予約枠は、治療を必要とするすべての患者さんで共有している、限りある医療資源です。

予約された時間を大切にお使いいただきますよう、皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。

肩は上がるから、まだ大丈夫?

肩の痛みは「動き」にも注意してください

「肩は痛いけれど、まだ腕は上がる」
「日常生活はできているから、もう少し様子を見よう」

肩に痛みが出たとき、このように考える方は少なくありません。

もちろん、肩が痛いからといって、すべての方に大きな問題があるわけではありません。

ただ、肩について一つ覚えておいていただきたいことがあります。

肩は「どれだけ痛いか」だけではなく、**「以前と同じように動いているか」**も大切なポイントです。


「痛いから動かさない」が続いていませんか?

肩が痛むと、無意識のうちに痛い動きを避けるようになります。

高いところに手を伸ばさなくなったり、痛い側の腕をあまり使わなくなったり……。

最初は「痛いだけ」だったのに、いつの間にか肩を動かす範囲そのものが狭くなっていることがあります。

たとえば、次のような変化がないか一度確認してみてください。

  • 洗髪やドライヤーが以前よりやりにくい
  • 上着を着るときに肩が痛む
  • 高い棚の物を取りにくくなった
  • 背中に手を回しにくくなった
  • 反対側の肩と比べて腕が上がりにくい

「痛みが軽くなった=元通り」とは限りません

ここが、肩の症状で特に注意していただきたいポイントです。

肩の痛みは、時間の経過とともに軽くなってくることがあります。

すると、「痛くなくなってきたから治った」と安心してしまいがちです。

ところが、痛みが軽くなったあとも、肩の動きが悪いまま残ることがあります。

四十肩・五十肩の経過の中では、肩の関節が固まって動きにくくなる、いわゆる凍結肩の状態になることがあります。

ですから、肩の状態を判断するときは、痛みの強さだけを見るのではなく、

  • 「以前と同じところまで腕が上がるか」
  • 「左右で動きに差が出ていないか」

にも目を向けていただきたいと思います。


動かなくなってからではなく、動かしにくくなり始めた段階で

「まだ腕は上がるから大丈夫」という段階でも、以前と比べて動かしにくくなっているのであれば、一度肩の状態を確認する意味があります。

肩が完全に固くなってから治療を始めるよりも、早い段階で状態を把握し、痛みを抑えながら適切に肩を動かしていくことが大切だからです。

特に、

  • 「肩が痛くて、最近あまり動かさなくなった」という方
  • 「夜寝ているときに肩が痛んで目が覚める(夜間痛がある)」という方

は、痛みの強さだけで判断せず、早めの受診をご検討ください。


すでに肩が固くなっている方へ

一方で、

「もう何ヶ月も経っている」
「すでに肩が上がらない」

という方に、「今からでは遅い」とお伝えしたいわけではありません。

凍結肩になっている場合でも、状態を確認しながら根気よくリハビリや治療を続け、肩の動きの改善を目指していきます。

大切なのは、

  • 早い段階の方は、動かなくなる前に。
  • すでに固くなっている方は、あきらめずに。

現在の肩の状態に合わせて、しっかり向き合っていくことです。


まとめ:肩は「痛み」と「動き」の両方を見てください

肩が痛いと、どうしても「今日は痛い」「今日は少し楽」という痛みの強さに目が向きがちです。

しかし、もう一つ確認していただきたいのが**「肩の動き」**です。

「まだ我慢できるから」
「そのうち痛みがなくなるだろう」

と思っている方も、一度左右の肩を比べてみてください。

以前より腕が上がりにくい。
背中に手を回しにくい。
痛いので肩を使わなくなっている。

そんな変化が出ているようでしたら、痛みが強くなるまで我慢するのではなく、一度、整形外科で肩の状態を確認してみてください。

糖尿病なのに、なぜ眼科に行くの?

― HbA1cが良くても「目は大丈夫」とは限りません

水曜日は内科のお話です。

今月のテーマは「糖尿病」。

今日は少し意外に思われるかもしれませんが、糖尿病と眼科についてお話しします。

「糖尿病で内科に通っているのに、どうして眼科にも行かないといけないの?」

そう思われる方もいらっしゃるでしょう。

実はここに、糖尿病という病気を理解するうえで、とても大切なポイントがあります。

糖尿病は「血糖値だけの病気」ではありません

糖尿病というと、

「血糖値が高くなる病気」

「HbA1cを下げる病気」

というイメージが強いと思います。

もちろん、血糖値を適切に管理することはとても大切です。

しかし、私たちが糖尿病を治療する本当の目的は、血糖値という数字だけを良くすることではありません。

高い血糖が長く続くと、全身の血管や神経が少しずつ傷んでいきます。

その影響は、目だけにとどまりません。

血管や神経のダメージは、脳や心臓、腎臓、足など、全身のさまざまな場所に及ぶ可能性があります。

なかでも、目の網膜にある細い血管が傷むことで起こる代表的な合併症が「糖尿病網膜症」です。

糖尿病では、細い血管などが傷むことで起こる合併症として、

網膜症・腎症・神経障害

の3つがよく知られています。

いわゆる糖尿病の三大合併症です。

糖尿病で守りたいのは、HbA1cという数字そのものではありません。

自分の目で見ること。
自分の足で歩くこと。
体の働きを守ること。
そして、これまで通りの生活を続けること。

そのために血糖値を管理しているのです。

「HbA1cが良いから大丈夫」とは限りません

ここは、糖尿病を診療している私自身も気をつけているところです。

HbA1cが目標範囲に入っていることは、とても大切です。

しかし、「HbA1cが良い」ことと「合併症がない」ことは、必ずしも同じではありません。

糖尿病は長い経過をみていく病気です。

現在のHbA1cが落ち着いていても、それだけで、これまでの糖尿病による影響や現在の合併症の有無まで判断することはできません。

長く糖尿病診療をしていると、血糖値が比較的落ち着いている患者さんでも、検査をして初めて合併症が見つかることを経験します。

血糖値の数字が良いことに、安心しきらない。

これは患者さんだけに申し上げているのではありません。

糖尿病を診る私自身への戒めでもあります。

とくに「目」は、自覚症状だけでは分かりません

糖尿病網膜症で注意したいのは、初期には自覚症状がほとんどないことです。

「よく見えているから大丈夫」

「目に困っていないから、眼科には行かなくてもいい」

とは限りません。

内科でHbA1cを測っても、網膜の状態そのものを確認することはできません。

だから眼科で、目そのものを診てもらう必要があります。

症状が出てから眼科へ行くのではなく、症状がない段階から確認しておく。

これが大切です。

内科と眼科の連携が、これからますます大切になります

国としても、糖尿病の患者さんの重症化を防ぐため、糖尿病を診る医療機関と眼科との連携を後押ししています。

制度の細かい話より、大切なのはその背景です。

糖尿病を内科だけで診るのではなく、必要に応じて眼科と連携し、網膜症を早い段階から確認していく。

その大切さが、あらためて見直されています。

内科で「一度、眼科で診てもらいましょう」と言われたら

「目は何ともないのに、どうして?」

と思われるかもしれません。

でも、何ともない時に確認することにこそ、意味があります。

血糖値を診る内科と、実際に目を診る眼科。

それぞれが役割を分担しながら、患者さんの目を守っていく。

これも糖尿病治療の大切な一部です。

糖尿病の治療目標は、検査表にきれいな数字を並べることではありません。

5年後、10年後も、見える。歩ける。自分らしい生活を続けられる。

そのための血糖管理であり、そのための合併症チェックです。

HbA1cが良い方も、安心してそこで終わりにせず、

「最近、眼科で目を診てもらったかな?」

一度、思い出してみてください。

肩が痛い・腕が上がらない―「四十肩」と決めつけていませんか?

「肩が痛くて腕が上がらない」

「夜、肩が痛くて目が覚める」

「服を着替えるときに肩が痛い」

40代、50代になると、こうした症状から「四十肩・五十肩だろう」と考える方は少なくありません。

もちろん、肩関節周囲炎(いわゆる四十肩・五十肩)は、肩の痛みを起こす代表的な原因の一つです。

しかし、肩が痛いからといって、原因が肩だけにあるとは限りません。

肩の痛みに「首」が関係していることがあります

肩から腕にかけて痛みやしびれがある場合、肩関節だけでなく、首から出ている神経が関係していることがあります。

その代表的なものの一つが頚椎症性神経根症です。

首から腕、手へ向かう神経が影響を受けることで、肩や肩甲骨の周辺、腕などに痛みやしびれを感じることがあります。

患者さん自身は「肩が悪い」と思っていても、診察してみると首の影響も考える必要がある場合があります。

そして、もう一つ大切なのが、

「肩か首か、どちらか一つ」とは限らない

ということです。

肩関節そのものの問題と、首からくる症状が重なっていることもあります。

首から手まで、別々ではなくつながっています

私たちは普段、

「肩」
「肘」
「手首」

と、それぞれ別の場所として考えます。

しかし実際に腕を使うときには、それぞれが独立して動いているわけではありません。

首から肩、上腕、肘、前腕、手首・手まで、つながりながら働いています。

どこかに痛みや動かしにくさがあると、そこをかばうことで、別の場所の使い方が変わることもあります。

また、神経も首から腕を通って手の方へ走っています。

そのため、肩から腕にかけての症状を考える際には、肩関節だけでなく、症状によっては首や神経、肘なども含めて確認することが大切です。

「四十肩だと思っていた」症状に別の原因が重なることも

肩から腕にかけての症状には、四十肩・五十肩だけでなく、

  • 頚椎症性神経根症
  • 胸郭出口症候群
  • 橈骨神経や尺骨神経など末梢神経に関連する症状
  • 肘部管症候群
  • 肘周辺の障害

などが関係することがあります。

そして、これらは必ず一つだけが存在するわけではありません。

複数の要因が重なって、一つの症状をつくっていることもあります。

だからこそ、

「肩が痛いから四十肩」

「手がしびれるから首」

と、症状だけで自己判断するのは難しいことがあります。

肩の痛みは「どこが痛いか」だけで考えない

診察で大切なのは、最初から病名を一つに決めてしまうことではありません。

どのような動作で痛むのか。

腕はどこまで上がるのか。

夜に痛むのか。

首を動かすと症状が変わるのか。

腕や手に痛み・しびれがあるのか。

こうした症状を一つずつ確認しながら、肩だけでなく、必要に応じて首から腕まで含めて原因を考えていきます。

「手術と言われるのが怖い」という方へ

肩の痛みが続いていても、

「病院へ行ったら手術と言われるのではないか」

と不安で、受診をためらっている方もいらっしゃいます。

もちろん、肩の状態によっては手術が適切な治療となる場合があります。

一方で、すべての肩の痛みが、すぐに手術を必要とするわけではありません。

まず、肩そのものに原因があるのか、首や神経も関係しているのか、いくつかの原因が重なっているのかを確認することが大切です。

そのうえで、手術以外の治療で改善できる可能性も含めて、その方に合った治療方法を検討します。

そして、手術など専門的な治療が必要と判断した場合には、適切な医療機関へつなぐことも整形外科の大切な役割です。

肩が痛いときこそ、肩だけを見ない

肩の痛みは、一見すると単純に思えるかもしれません。

しかし実際には、

肩そのものの問題なのか。

首や神経が関係しているのか。

いくつかの原因が重なっているのか。

を考える必要がある場合があります。

「年齢だから仕方ない」

「四十肩だから、そのうち治るだろう」

と決めつけず、

  • 肩の痛みがなかなか良くならない
  • 腕が上がりにくい
  • 夜、肩が痛くて眠れない
  • 肩だけでなく腕や手にも痛みやしびれがある

といった症状がある場合には、整形外科で一度ご相談ください。

肩だけを見るのではなく、首・肩・腕・肘・手までのつながりを意識しながら、症状の原因を考えていくことが大切です。

骨粗しょう症の治療、このままでいい?

治療中の方が感じる5つの疑問

骨粗しょう症のお薬を飲み始めて、もう何年にもなる。

毎回きちんと病院に通って、お薬も欠かさず飲んでいる。

それでも、ふとこんなふうに思ったことはありませんか。

  • 「お薬は飲んでるけど、骨密度はしばらく測ってへんなぁ」
  • 「何年も同じ薬やけど、このままでほんまにええんかな」
  • 「ちゃんと飲んでるのに、骨密度が増えへんのはなんでやろ」
  • 「骨粗しょう症の薬がいくつもあるけど、全部いるんかな」
  • 「骨密度以外の検査も必要なんかな」

骨粗しょう症の治療で大切なのは、ただお薬を続けることだけではありません。

今の骨がどんな状態なのか。これまでどんな治療を受け、その間に骨密度がどう変わってきたのか。

治療を続けているからこそ、ときどき「今どこにいるのか」を確かめることが大切です。

今回は、長く骨粗しょう症の治療を続けておられる患者さんからよく聞く疑問を、一つずつ考えてみたいと思います。


1.「お薬は飲んでるけど、最近骨密度を測ってません」

「骨粗しょう症のお薬は毎回ちゃんともろてます」

そうお話しされる患者さんに詳しく伺ってみると、

「そういえば、骨密度を測ったのは何年も前やった」

ということがあります。

お薬をきちんと続けることは、もちろん大切です。

ただ、お薬を飲んでいるというだけでは、今の骨がどうなっているのかまでは分かりません。

治療を始めたときの骨密度はどうだったか。その後どう変わってきたか。治療中に新しい骨折はなかったか。

こうした経過を確認することが、これからの治療を考える大切な材料になります。

当院では、必要な方にはDEXA(DXA)法による骨密度検査で、腰椎と大腿骨(脚の付け根)の骨密度を測定しています。

検査をすること自体が目的ではありません。

「今の骨がどうなっているか」を確かめ、その結果を次の治療につなげること。

そこが大切です。


2.「ずっと同じ薬やけど、このままでええんでしょうか」

何年も同じお薬を飲んでいると、

「このままずっと同じ薬でええんかな」

と気になることもあると思います。

長く同じ薬を使っていること自体が、問題というわけではありません。

反対に、「長く飲んだから別の薬に変えたほうがいい」と単純に決められるものでもありません。

大切なのは、

  • 今の骨密度と、これまでの変化
  • 治療中に新しい骨折がなかったか
  • 年齢や体の状態
  • これまでどのような治療を受けてきたか

などを確認することです。

「今、何を飲んでいるか」だけではなく、「これまでどんな治療をしてきたか」まで含めて考える。

骨粗しょう症では、この治療歴がとても大切です。


3.「お薬を飲んでるのに、骨密度が増えません」

きちんと治療しているのに、骨密度を測ってみると、

「あんまり変わってへん」
「思ったより増えてない」

となれば、「この薬、効いてへんのかな」と心配になるかもしれません。

ただし、骨密度が増えていない=薬が効いていない、とは限りません。

骨密度が大きく減らず、維持できていることにも意味があります。

また、骨粗しょう症のお薬には、骨が壊れていくのを抑えるタイプと、骨をつくる働きを高めるタイプなどがあります。

そして実際の治療では、どのお薬を使うかだけでなく、どのような順番で治療してきたかも重要になります。

以前に受けていた治療によって、その後のお薬に対する骨密度の変化が違ってくることもあります。

最近では、骨折する危険性が特に高い方では、治療の早い段階から骨をつくる働きを高める薬を使う、という考え方もあります。

だからこそ、今の骨密度の数字だけを見て、

「増えてないからダメ」
「別の薬に変えればいい」

と単純に判断するのではなく、これまでの治療の流れと現在の状態を一緒に見直すことが大切です。


4.「骨粗しょう症の薬がいくつかあります。全部いるんでしょうか」

お薬手帳を見せていただくと、骨粗しょう症に関係するお薬が何種類か処方されていることがあります。

複数のお薬を使っているから問題、というわけではありません。

骨に働きかけるお薬に加えて、カルシウムやビタミンDに関係するお薬などを組み合わせることもあります。

大切なのは、

  • それぞれ何のために使っているのか
  • どういう経緯で今の処方になったのか
  • 同じような働きのお薬が重なっていないか

を確認することです。

特に、複数の医療機関で治療を受けている場合などには、処方全体を一度整理してみることも大切です。

ご自身の判断でお薬を中止するのではなく、

「この薬は何のために飲んでいるんやろ?」

と思ったら、主治医や薬剤師に確認してみてください。


5.「骨密度以外の検査もいるんでしょうか」

骨粗しょう症というと、「骨密度を測って薬を決める」というイメージが強いかもしれません。

しかし、骨が弱くなる理由は人によって違います。

年齢や閉経だけではなく、糖尿病や甲状腺の病気、腎機能の低下、カルシウムのバランス、服用しているお薬などが関係していることもあります。

そのため必要に応じて血液検査や尿検査を行い、

「骨が弱くなる別の原因がないか」
「治療が適切に行われているか」

を確認します。

この点については、別の記事
「骨粗しょう症の治療前に、なぜ血液検査をするの? ― 骨密度だけではわからない『骨が弱くなる背景』」
でも詳しくご紹介しています。


今まで他の医院にかかっていた方も、ご相談ください

長く骨粗しょう症の治療を続けてこられた方から、

「今まで別の病院にかかってたんですけど、相談してもいいんでしょうか」

と聞かれることがあります。

もちろん大丈夫です。

これまでの治療を否定したり、最初からやり直したりするためではありません。

今まで使ってこられたお薬には、それぞれ選ばれた理由があります。

大切なのは、過去の治療をリセットすることではなく、これまでの治療を引き継いだうえで、今後を考えることです。

受診される際には、お手元にあれば、

  • お薬手帳
  • これまでの骨密度検査の結果
  • 血液検査・尿検査の結果
  • 過去の治療内容が分かる資料

などをお持ちください。

少し古いものでも、これまでの経過を知る大切な手がかりになります。


骨粗しょう症治療は、「お薬をもらい続けること」がゴールではありません

骨粗しょう症治療の目的は、お薬を飲むことでも、骨密度の数字だけを増やすことでもありません。

これから起こるかもしれない骨折を防ぎ、できるだけ長く自分の足で生活していただくこと。

それが治療の目的です。

「最近、骨密度を測っていない」
「何年も同じ薬を飲んでいる」
「治療しているのに骨密度が増えない」
「今飲んでいる薬が何のためなのか、よく分からない」

そんな疑問があれば、一度これまでの治療を振り返ってみてもよいと思います。

これまでの治療歴と、今の骨の状態を整理する。

そこから、これからの骨粗しょう症治療を考えていきましょう。

骨粗しょう症の治療前に、なぜ血液検査をするの?

― 骨密度だけではわからない「骨が弱くなる背景」

「骨密度が低いと言われたから、骨粗しょう症のお薬を飲めばいい」

そう思われる方も多いのではないでしょうか。

けれども骨粗しょう症の診療では、骨密度の数字だけでなく、**「なぜ骨が弱くなったのか」**という背景に目を向けることも大切です。

骨が弱くなる原因は、加齢や閉経だけとは限りません。

糖尿病や甲状腺などの内分泌の病気、腎機能の低下、服用しているお薬など、骨に影響するさまざまな要因が隠れていることがあります。

こうした背景を確かめることは、お一人おひとりに合った治療を考えるための大切な第一歩になります。

「年齢のせい」だけでは片づけられない骨粗しょう症

年齢とともに骨粗しょう症が増えることは、よく知られています。

しかし、ほかの病気やお薬などが背景となって骨が弱くなっていることもあり、これを**「続発性(二次性)骨粗しょう症」**と呼びます。

そのため骨粗しょう症の治療を考える際には、骨密度だけを見るのではなく、必要に応じて血液検査などを行い、骨に影響する問題が背景にないかを確認していきます。

糖尿病と骨、実は深くつながっています

糖尿病と聞くと、血糖値やHbA1cを思い浮かべる方が多いかもしれません。

ところが糖尿病は、骨折のリスクとも関係していることが分かっています。

ここで気をつけたいのは、骨密度の数字だけでは、骨折のリスクを十分に捉えきれない場合があるということです。

そのため糖尿病のある方では、骨密度に加えて、これまでの骨折歴や年齢、転倒しやすさなども含めて総合的に考えていくことが大切です。

「骨密度はそれほど低くないから大丈夫」と、数字だけで判断しないことも重要です。

甲状腺などのホルモンと骨の関係

骨は、ホルモンの影響を受ける組織でもあります。

たとえば甲状腺機能の異常や、副甲状腺ホルモン(PTH)の異常などが、骨に影響を及ぼすことがあります。

そのため骨粗しょう症の背景を確認する際には、患者さんの状態に応じて、甲状腺機能やカルシウム代謝などを調べることもあります。

「骨の病気なのに、どうして甲状腺まで調べるの?」

と不思議に思われるかもしれません。

ですが骨は、全身の代謝やホルモンのバランスと深くつながっているのです。

腎臓も、骨の健康と関係しています

年齢を重ねるにつれて、腎機能が低下している方も少なくありません。

腎臓は単に尿をつくる臓器ではありません。カルシウムやリン、ビタミンD、副甲状腺ホルモンなど、骨の健康に関わる仕組みとも密接につながっています。

慢性腎臓病(CKD)が進行すると、こうしたバランスに変化が生じ、骨にも影響が及ぶことがあります。

そのため、骨粗しょう症の治療を考える際には、腎機能を確認することにも意味があります。

腎機能が大きく低下している場合には、一般的な骨粗しょう症だけでなく、CKDに伴う骨・ミネラル代謝異常について考える必要がある場合もあります。

なぜ、治療の前にいろいろと調べるのでしょうか?

理由はシンプルです。

骨を弱くしている背景があるなら、その背景にも目を向ける必要があるからです。

骨密度だけを見て治療を始めても、骨に影響を与えている別の問題がそのまま続いていれば、期待した治療効果が十分に得られないことがあります。

だからこそ、

「骨密度がいくつだったか」

だけでなく、

「なぜ、この方の骨は弱くなったのだろう?」

と考えることが大切です。

血液検査などは、その手がかりを探すために行います。

骨粗しょう症は、「骨だけ」の問題とは限りません

骨粗しょう症は、加齢とともに増えていく病気です。

しかし、そのすべてを「年齢のせい」で片づけてしまうことはできません。

糖尿病、甲状腺などの内分泌、腎機能、カルシウムやリンといった代謝、そして服用しているお薬――骨に影響を与える背景は、人によってさまざまです。

もちろん、すべての方に同じ検査が必要というわけではありません。

年齢や骨折歴、持病、服用中のお薬、骨密度などを確認しながら、お一人おひとりに必要な評価を考えていきます。

羽曳野は坂道や段差も多く、転倒による骨折を心配される患者さんの声をお聞きすることがあります。

だからこそ当院では、骨密度の数字だけではなく、**「なぜ骨が弱くなったのか」**という背景にも目を向けながら、骨粗しょう症の診療を行っています。

骨密度の結果や骨粗しょう症について気になることがあれば、受診の際にご相談ください。

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