日別アーカイブ:2026年10月13日

立っていると腰が痛い、座ると楽になる――受診のときに伝えてほしいこと

「台所に立っていると、腰が痛くなってくる」
「買い物の途中で、どこかに座って休みたくなる」
「座れば楽になるから、そのまま様子を見ている」

こんなことはありませんか?

腰の痛みを診るときは、痛む場所に加えて、**「どんな場面で症状が出て、どうすると楽になるか」**が、原因を考える大切な手がかりになります。

「座ると楽になる」も、大事な情報です

立ったり歩いたりすると腰や脚に痛み・しびれが出て、座ったり前かがみになったりすると軽くなる場合、**腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)**などが関係していることがあります。

一方で、歩くと脚が痛くなり、座らなくても立ち止まって休むと楽になる場合には、脚の動脈が狭くなったり詰まったりする**閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)**など、血管の病気も考えます。

どちらも「歩くとつらい」という点では似ており、症状の出方だけでは判断できません。両方の病気が重なっていることもあります。腰だけでなく、お尻や脚の痛み・しびれ、脚の力の入りにくさ、脚の冷えなども確認し、診察や必要な検査で原因を確かめていきます。

診察のときに症状が治まっていても、普段の様子をそのままお話しください。

受診のときは、この4つを伝えてみてください

1. どこが痛むか
腰だけか、お尻・太もも・ふくらはぎにも症状があるか。しびれがあれば、それも教えてください。

2. どれくらい立つ・歩くと症状が出るか
「料理をしていると10分ほどで痛くなる」「スーパーを一周する前に休みたくなる」「坂道を上ると脚が重くなる」といった説明で十分です。正確な時間や距離が分からなくても大丈夫です。

3. どうすると楽になるか
座ったり前かがみになったりすると楽になるのか、立ち止まって休むだけで軽くなるのか。楽になるまでの時間も、分かる範囲でかまいません。

4. 暮らしの中で何に困っているか
買い物、料理、通勤、散歩など、症状のためにしづらくなったことを教えてください。「前より出かけることが減った」という変化も、治療を考えるうえで大切な情報です。

痛みと一緒に、「歩く力」を考えます

ふるやまクリニックでは、症状の出方と暮らしの中での困りごとを伺い、医師の診察をもとに治療の方針を考えます。

原因や状態に応じて、お薬やリハビリテーションなどを検討します。必要な場合には、連携する医療機関でのMRIなどの検査や、専門医へのご紹介につなげます。

当院では整形外科と内科の両方の視点から診療しています。血管の病気が疑われる場合には、脚の血流に加え、血圧・血糖・脂質なども確認し、必要な検査や専門診療につなげます。

リハビリでは、診察で決めた方針に沿って、体の動かし方や、日常生活で腰への負担を減らす工夫をお伝えします。

すぐに受診していただきたい症状
急に脚に力が入らなくなった、股の間や肛門のまわりの感覚が鈍くなった、尿が出にくくなった、尿や便がもれるようになった――このような症状が新たに現れたり、急に悪化したりした場合は、緊急の治療が必要なことがあります。通常の受診日を待たず、救急外来などをすぐに受診してください。

これからも、自分の足で歩くために

羽曳野での買い物や散歩、坂道や段差のある道の行き来を、これからも続けていけるように。

腰や脚の痛みで困っていることがあれば、一度ご相談ください。

血管を守り、歩く力を守る。ふるやまクリニック