「骨はカルシウムの塊」という誤解

内科と整形外科の視点で考える、本当の骨折予防【羽曳野・藤井寺・松原】

こんにちは、ふるやまクリニックです。

最近のブログでは、「ふらつき」や「転倒」についてお伝えしてきました。

今回は少し視点を変えて、
「骨そのものの質」
についてお話しします。

外来で患者さんとお話ししていると、

「カルシウムを摂っているから大丈夫」
「じゃこを毎日食べている」
「牛乳を飲んでいるから骨は丈夫」

という声をよく耳にします。

もちろんカルシウムは大切です。

ただ、
骨はカルシウムだけでできているわけではありません。

骨の半分近くは「タンパク質」でできています

骨の強さというと、
多くの方はカルシウムを思い浮かべます。

しかし実際には、
骨の中にはコラーゲンなどのタンパク質が多く含まれています。

イメージとしては、

カルシウム=コンクリート
タンパク質=鉄筋

です。

鉄筋のないコンクリートがもろいように、
タンパク質が不足した骨は、
衝撃に弱くなります。

つまり、
筋肉だけでなく、
骨も栄養状態の影響を受けているのです。

「筋肉が減る」と「骨が弱る」はセットです

最近、

・疲れやすい
・歩くのが遅くなった
・階段がつらい
・体重が減ってきた

そんな変化はありませんか?

加齢だけでなく、

  • 糖尿病
  • 栄養低下
  • 食欲低下
  • 運動不足
  • 腎機能低下

など、
内科的な変化が筋肉や骨に影響していることがあります。

筋肉が減ると、
骨への刺激も減るため、
骨密度低下(骨粗しょう症)にもつながります。

つまり、

「筋肉の弱り」と「骨の弱り」は、
別々ではなく、
同時に進行していることが少なくありません。

「カルシウムだけ摂れば安心」ではありません

健康のために、
小魚やサプリメントを摂ること自体は悪いことではありません。

ただ、
「カルシウムだけ摂れば骨が丈夫になる」
というわけではありません。

骨を守るためには、

  • タンパク質
  • 適度な運動
  • 日光(ビタミンD)
  • 筋肉への刺激
  • 栄養バランス

なども非常に重要です。

また、
自己判断でサプリメントを過剰に摂取すると、
体に負担がかかることもあります。

大切なのは、
「何か一つだけ」
ではなく、
全身をバランスよく整えることです。

骨折は「骨の弱り」のサインのことがあります

「骨折した場所は強くなる」
と思われている方もいます。

確かに骨折後には、
修復の過程で一時的に太く見えることがあります。

しかし、
高齢者の骨折では、
骨粗しょう症が背景にあるケースが少なくありません。

特に、

  • 背骨
  • 手首
  • 太ももの付け根

などの骨折は、
骨の弱りを知らせるサインであることがあります。

一度骨折すると、
活動量低下 → 筋力低下 → 次の骨折、
という悪循環につながることもあります。

「いつまでも歩ける体」を守るために

骨粗しょう症は、
単なるカルシウム不足ではありません。

骨、筋肉、栄養、血糖、血圧、運動習慣など、
全身の状態が関係しています。

当院では、

  • 骨密度
  • 筋力
  • 血糖
  • 血圧
  • 栄養状態
  • 関節の状態

などを総合的に確認し、

「いつまでも自分の足で歩ける生活」

を支える診療を行っています。

「最近衰えを感じる」
「食が細くなった」
「歩くのが遅くなった」

そんな変化がある方は、
お気軽にご相談ください