お盆に帰省や外出をされた方も、暑さを避けて自宅でゆっくり過ごされた方も、この時期は食事・睡眠・活動量など、普段の生活リズムが変わりやすくなります。
お盆が明けてから、
- 「休んでもだるさが取れない」
- 「食欲が戻らない」
- 「立ち上がるとふらつく」
といった症状はありませんか。
一時的な疲れや夏バテで回復することもありますが、症状が続く場合は「暑さのせい」「休み疲れ」と決めつけず、体の状態を確認することが大切です。
帰省先で「あれ、以前と様子が違う」と感じたら
羽曳野では、日々の買い物や通院などで歩くことが日常の運動になっている方も少なくありません。
ところが、暑さで外出を控える日が続くと、活動量が急に減ってしまうことがあります。
お盆に久しぶりにご家族と顔を合わせた際、
- 歩き方がおぼつかなくなった
- 以前より痩せたように見える
- 食事の量が減っている
- 会話中にぼんやりしている
- 立ち上がるとふらついている
といった変化に気づくこともあります。
ご本人は「歳のせい」「夏だから仕方がない」と思って我慢していることもあります。
離れて暮らすご家族が帰られる前に、気になる変化があれば一度体の状態を確認しておくことも大切です。
お盆明けの不調は、ひとつの原因だけとは限りません
だるさ、食欲不振、ふらつきには、さまざまな原因があります。
たとえば、
- 暑さによる脱水
- 血圧の低下や変動
- 血糖値の変化
- 貧血
- 感染症
- 心臓や腎臓などの病気
- 服用している薬の影響
などです。
また、お盆中に歩く機会が減り、室内で横になって過ごす時間が増えたことで、体力や筋力が落ちている場合もあります。
症状だけからご自身で原因を特定することは困難です。
病名を一つずつ心配するよりも、
「いつから続いているか」
「休むと改善するか」
「食事や水分を取れているか」
「いつもと違う症状がないか」
を確認してみましょう。
立つとふらつくときは、無理に動かないでください
暑さで汗をかき、体の水分が不足すると、めまいや立ちくらみが起こることがあります。
熱中症は屋外だけでなく、室内で過ごしているときにも起こります。
立ち上がったときにふらつく場合は、脱水だけでなく、立ち上がった際の血圧低下や血圧の変動、貧血、薬の影響などが関係していることもあります。
ふらついた状態で無理に歩くと、転倒によるけがや骨折につながる危険があります。玄関の段差や階段、坂道などでは特に注意が必要です。
ふらついたときは無理に歩かず、まず座るか横になり、安全を確保してください。
涼しい場所で休み、水分を取っても改善しない場合や、ふらつきを繰り返す場合は、医療機関への相談をご検討ください。
なお、心臓や腎臓の病気などで水分摂取量について医師から指示を受けている方は、自己判断で水分を増やさず、主治医の指示に従ってください。
水分補給のつもりの甘い飲み物にも注意しましょう
暑い時期は食事の時間や量が変わりやすく、水分補給のためにジュースや糖分を含むスポーツドリンク、清涼飲料水を飲む機会が増える方もいます。
糖分を含む飲み物を頻繁に飲むと、血糖値に影響することがあります。
特に、
- 強い喉の渇きが続く
- 水分を飲む量が増えた
- 尿の量や回数が増えた
- 疲れやすく、だるさが続く
- 特に理由がないのに体重が減ってきた
といった変化がある場合は注意が必要です。
もちろん、こうした症状があるからといって必ず糖尿病というわけではありません。
しかし、「暑いから喉が渇く」「夏だからだるい」と思っていた症状が続いている場合は、血液検査などで血糖値を確認することも大切です。
糖尿病の治療中で、食事が取れない方へ
糖尿病の治療を受けている方は、体調を崩して食事が十分に取れないときには注意が必要です。
インスリン注射や一部の血糖を下げる薬を使用している場合、食事量が少ないまま普段どおり治療を続けると、薬の種類や状態によっては低血糖を起こすことがあります。
一方で、発熱や感染症などによって体に負担がかかると、逆に血糖値が高くなることもあります。
このように、糖尿病の方が発熱、嘔吐、下痢、食欲不振などで体調を崩し、血糖値が乱れやすくなった状態を「シックデイ」と呼びます。
対応は使用している薬や病状によって異なります。
自己判断で薬を中止したり量を変更したりせず、あらかじめ主治医から受けている指示に従ってください。対応が分からない場合や食事・水分が十分に取れない場合は、かかりつけの医療機関へご相談ください。
健康診断で血糖値を指摘されたままになっていませんか
健康診断で、
- 「血糖値が高い」
- 「HbA1cが高い」
- 「糖尿病の可能性がある」
- 「再検査が必要」
と指摘されながら、自覚症状がないため、そのままになっている方もいらっしゃいます。
糖尿病は、自覚症状がほとんどない段階で健康診断から見つかることも少なくありません。
また、一度の検査だけでは判断できず、再検査や詳しい評価が必要になる場合もあります。
「症状がないから大丈夫」と考えず、指摘された検査結果を持参して、一度状態を確認しておきましょう。
このような場合は早めにご相談ください
次のような状態が続く場合は、夏バテと決めつけず、医療機関への相談をご検討ください。
- 休んでもだるさが改善しない
- 食事や水分を十分に取れない
- 立つたびにふらつく、転びそうになる
- 発熱、嘔吐、下痢などを伴う
- 強い喉の渇きや尿の増加が続く
- 糖尿病の治療中で、食事が十分に取れない
- 健康診断で血糖値やHbA1cを指摘されたままになっている
意識がぼんやりしている、自力で水分を飲めない、呼びかけへの反応がおかしいなど重い症状がある場合は、通常の外来受診を待たず、救急要請を含めた緊急の対応をしてください。
まとめ|「夏バテだろう」で終わらせないことも大切です
「休んでも戻らない」
「立つとふらつく」
「食べられない」
そんなときは、単なる夏バテと決めつけず、体の状態を確認しましょう。
だるさや食欲不振、ふらつきには、脱水や血圧、血糖値をはじめ、さまざまな原因が考えられます。
また、ふらつきや体力の低下は、転倒や骨折にもつながります。
症状が続いている方、糖尿病の治療中で食事が取れない方、健康診断の血糖値が気になっている方、そしてお盆に帰省して親御さんの様子が気になった方は、かかりつけ医または当院へご相談ください。
ふるやまクリニックでは、整形外科・内科・リハビリテーション科が連携し、**「血管を守り、歩く力を守る」**という視点から、羽曳野で暮らす皆さまの健康を支えていきます。
