健康診断や人間ドックで「骨密度が低い」と指摘されたものの、どこも痛くないため、そのままにしている方は少なくありません。
しかし骨密度の低下は、将来の骨折リスクや歩行機能低下につながる可能性があります。
骨粗しょう症は骨折してから気づくことも多い病気です。
今回は、骨密度低下を指摘されたときに知っておきたいポイントについて解説します。
■ 骨密度が低いとはどういう状態?
骨密度とは、骨の強さを示す指標です。
加齢や閉経、運動不足、栄養不足などの影響によって骨量は徐々に減少していきます。
骨密度が低下すると骨の内部構造がもろくなり、骨粗しょう症へ進行する可能性があります。
骨粗しょう症の特徴は、自覚症状がほとんどないことです。
そのため、骨折して初めて気づくケースも少なくありません。
■ なぜ放置が危険なのか
高齢期の骨折は、単に骨が折れるだけでは終わりません。
特に太ももの付け根(大腿骨近位部)の骨折では、手術や入院が必要になることがあります。
活動量の低下や筋力低下によって、それまでのように歩くことが難しくなる場合もあります。
「痛みがない今」の段階で骨の状態を把握し、対策を始めることが重要です。
■ 骨密度検査はどんな方におすすめ?
以下のような方は、一度骨密度検査を受けることをおすすめします。
・健診で骨密度低下を指摘された方
・50歳以上の女性
・閉経後の女性
・ご家族に骨粗しょう症や骨折歴がある方
・身長が縮んだと感じる方
・背中が丸くなってきたと感じる方
・転倒が増えてきた方
■ DXA(デキサ)法による骨密度検査とは
骨密度検査にはいくつかの方法があります。
当院で導入しているDXA法は、骨折リスクの評価に重要な腰椎と大腿骨を直接測定できる検査です。
国のガイドラインでも推奨されている標準的な検査方法であり、骨粗しょう症の診断や治療方針の決定に役立ちます。
検査時間は数分程度で、痛みもありません。
■ 骨密度は改善を目指せる数値です
骨密度低下は、適切な生活習慣の見直しや必要に応じた治療によって管理することができます。
栄養、運動、薬物療法を組み合わせることで、骨折リスク低減が期待できます。
■ まとめ
骨粗しょう症は「骨折してから見つかる病気」ではなく、「骨折する前に見つける病気」です。
骨密度が低いと指摘されたら、そのままにせず、まずは骨の状態を正確に把握することが大切です。
これからも自分の足で歩き続けるために、一度骨密度を確認してみませんか。
骨密度検査や骨粗しょう症について気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

