「骨粗しょう症が気になるけれど、どこも痛くない」
「年齢的に、一度調べたほうがいいのかな」
「以前の検査では大丈夫と言われたけれど……」
骨の検査を受けるきっかけがつかめず、そのままになっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、骨粗しょう症の検査について、どのようなときに相談するとよいかをお伝えします。
痛みがなくても、骨は弱くなっていることがあります
骨粗しょう症は、骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。
骨が弱くなっていく段階では、自覚症状がほとんどありません。転んで手首を骨折したり、背骨の圧迫骨折を起こしたりして、初めて気づくこともあります。
「痛くないから骨は大丈夫」とは言い切れません。 骨折する前に骨の状態を知ることが、予防の第一歩です。
こんな方は、一度ご相談ください
次のような方は、骨の検査が必要かどうか、一度ご相談ください。
- 65歳以上の女性、70歳以上の男性
- 立った高さから転ぶなど、軽い衝撃で骨折したことがある方
- 以前より身長が縮んだ、背中が丸くなったと感じる方
- ステロイドの飲み薬を長く使っている方
また、65歳未満でも、閉経後は骨が弱くなりやすいため注意が必要です。 特に、やせている方や骨折したことがある方は、検査についてご相談ください。これまで検査を受けたことがなく、骨の状態が気になる方も、診察の際にお声がけください。
身長や姿勢の変化には、背骨の圧迫骨折が隠れていることがあります。強い痛みを伴わない場合もあるため、「年のせい」と決めつけずにお伝えください。
検査では、何を調べるのでしょうか?
骨の状態を調べる代表的な検査が、骨密度検査です。骨に含まれるカルシウムなどのミネラルの量を測り、骨の強さを判断する手がかりにします。
また、背中や腰の症状、身長の変化などに応じて、レントゲンで背骨の骨折や変形がないかを確認します。必要に応じて、血液検査などで骨の代謝や、骨を弱くする病気がないかを調べることもあります。
骨密度の数値だけで、治療の必要性が決まるわけではありません。 これまでの骨折歴や年齢、持病、服用中のお薬なども合わせて判断します。
以前の検査で大丈夫だった方も
「何年か前に調べて、異常はなかった」という方も、その検査がいつだったかを振り返ってみてください。
骨の状態は、加齢や閉経、病気、お薬の影響などによって変化します。以前の結果が、今も同じとは限りません。
前回の検査結果がお手元にあれば、受診の際にお持ちください。検査を受けた時期や測定した部位、その後の体調の変化などを確認し、再検査の必要性や適切な時期を考えます。
骨折を防ぎ、これからも自分の足で歩くために
買い物に出かける。家事をする。家族や友人と旅行を楽しむ。
当院では、こうした毎日の暮らしを長く続けていただくために、骨折予防を大切にしています。
検査結果やお身体の状態に合わせて、必要な治療に加え、食事や運動、転倒予防についても一緒に考えていきます。
「自分にも検査が必要かな」と思ったら、診察の際にお気軽にお声がけください。
いつまでもじぶんのあしであるく。
そのために、まずは今の骨の状態を知ることから始めてみませんか。
次回は、骨粗しょう症と診断された場合の治療についてお伝えします。
