階段を下りると膝が痛い――まだ歩けるから大丈夫?

「平らな道は歩けるのに、階段を下りると膝が痛い」
「手すりにつかまって、一段ずつ下りている」
「立ち上がるときに痛むけれど、動き始めれば何とかなる」

こんな膝の症状はありませんか。

「まだ歩けるから大丈夫」「年のせいだから仕方ない」と、我慢している方もいらっしゃるかもしれません。

階段を下りるときは、膝を曲げながら、太ももの筋肉でブレーキをかけるように体を支えます。平地を歩くときよりも膝への負担が大きく、痛みが出やすい動作です。

毎日の買い物や通院で通る階段、坂道、ちょっとした段差。こうした場所での痛みは、外出のしづらさにもつながります。歩けてはいても、特定の動作で困っていることは、膝の状態を確認するよいきっかけです。

膝の痛みで多い「変形性膝関節症」

中高年の膝の痛みの原因として多いのが、変形性膝関節症です。

膝の軟骨や半月板などに変化が起こり、関節の炎症などによって痛みや腫れが生じます。立ち上がりや歩き始め、階段の上り下りなどで症状が出やすくなります。

ただし、階段で痛むという症状だけで、原因や進行の程度が決まるわけではありません。ほかの病気やけがが関係することもあるため、診察と必要な検査で状態を確かめます。

「歩けますか?」だけでは分からないこと

当院では、痛む場所や痛み方だけでなく、普段の生活の中で「どのような動作に困っているか」を詳しくお伺いします。

  • 階段は、上りと下りのどちらがつらいですか?
  • 椅子から立ち上がるときや、歩き始めに痛みますか?
  • 膝が腫れる、引っかかる、伸ばしにくいことはありますか?
  • 買い物や外出を、以前より控えていませんか?

同じ「歩ける」でも、普段どおりに歩ける方と、痛みをこらえながら歩いている方とでは、困りごとが違います。

「できなくなったこと」だけでなく、「痛いので避けるようになったこと」も、ぜひお聞かせください。

膝が痛いとき、まず注射なのでしょうか?

「膝の治療といえば、まずは注射」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。

注射は治療の選択肢の一つですが、膝が痛いからといって、必ず注射から始めるわけではありません。まず膝の状態を確認し、痛みや腫れ、動かしにくさ、生活への支障に合わせて治療法を考えます。

お薬や注射に加えて、リハビリテーション、日常動作の工夫、必要な方には体重管理など、取り組める方法はいくつもあります。

すでに注射を受けている方も、「どの程度楽になったか」「効果がどのくらい続くか」「どんな不自由が残っているか」を確認することが必要です。

注射を続けるかどうかも含めて治療内容を見直し、膝の動きや筋力にも目を向けながら、状態に合った方法を組み合わせていきます。

膝の動きや「身体の使い方」にも目を向けます

当院では、理学療法士による個別のリハビリテーションを行っています。

膝の関節の動きや筋力、歩き方、立ち上がり方などを確認し、痛みの程度に配慮しながら、お一人おひとりに合わせた運動や動作の練習を進めます。

「階段をスムーズに下りたい」
「安心して買い物に出かけたい」
「仕事や家事を無理なく続けたい」

目指すのは、痛みの軽減とともに、こうした患者さんご自身の暮らしを支えることです。何に困っていて、どうなりたいかを共有しながら、治療を一緒に考えていきましょう。

このような症状は、受診を急いでください

次のような場合は、当日中に医療機関へご相談ください。

  • 急に膝が大きく腫れた、強い痛みが出た
  • 膝が赤く熱を持ち、発熱や悪寒もある
  • 転倒やけがの後に強い痛みがある、膝が変形している
  • 急に脚に体重をかけられなくなった

診療時間外は、救急外来などへご相談ください。


歩けなくなるまで、ご相談を待つ必要はありません。

階段の痛みや立ち上がりづらさが続いている方は、これからも自分の足で歩き続けるために、ふるやまクリニックへご相談ください。

私たちは、診察と一人ひとりに合わせた治療・リハビリテーションを通じて、羽曳野の皆さんの「歩く力」を守るお手伝いをしています。