日別アーカイブ:2026年7月27日

身長が縮んだ、背中が丸くなった――その変化、骨は大丈夫ですか?

「最近、背中が丸くなってきた」

「若いころより、身長が低くなった気がする」

「腰や背中の痛みが、なかなか治らない」

こうした変化を、
「もう歳だから仕方がない」
と思っていませんか。

年齢とともに姿勢が少しずつ変わることはあります。

しかし、身長が大きく縮んだり、背中が丸くなったり、腰や背中の痛みが長く続いたりする場合には、骨粗しょう症や、背骨の圧迫骨折が隠れていることがあります。

転んでいなくても、骨折することがあります

「骨折」というと、転んだり、強くぶつけたりしたときに起こるものと思われがちです。

しかし、骨粗しょう症が進むと骨が弱くなり、

  • 重い物を持ち上げた
  • 体を少しひねった
  • くしゃみをした
  • 布団から起き上がった

といった日常の何気ない動作をきっかけに、背骨がつぶれるように骨折することがあります。

これが、背骨の圧迫骨折です。

圧迫骨折は、必ずしも激しい痛みを伴うとは限りません。

はっきりしたきっかけがなく、

「少し腰が痛いだけ」

「いつもの腰痛だろう」

「歳を取れば背中は丸くなる」

と思われ、見過ごされていることもあります。

身長が縮むのは、骨からのサインかもしれません

背骨が圧迫骨折を起こすと、その分だけ背骨の高さが低くなります。

圧迫骨折が複数重なると、

  • 若いころより身長が2〜3cm以上縮んだ
  • 背中が丸くなってきた
  • 前かがみになった
  • おなかが出たように見える
  • 歩きにくくなった

といった変化として現れることがあります。

ご自身で姿勢の変化が気になったり、ご家族から「背中が丸くなった」と言われたりした場合には、一度、骨の状態を確認することが大切です。

一度折れると、次の骨折が起こりやすくなります

骨粗しょう症で注意しなければならないのは、最初の骨折だけではありません。

背骨や手首、太ももの付け根などを一度骨折した方は、その後、別の場所を骨折する危険が高くなります。

特に太ももの付け根の骨折は、入院や手術が必要になることが多く、その後の歩く力や生活の自立に大きく影響します。

大切なのは、

  • 折れる前に、骨の弱りを見つけて予防する
  • 一度骨折した方は、次の骨折を防ぐ

という考え方です。

骨折してから治療するだけでなく、最初の骨折と、その次の骨折を防ぐことが重要です。

骨密度の数値だけでは分かりません

骨折の危険は、骨密度の数値だけで決まるものではありません。

次のようなことも関係します。

  • 過去に骨折したことがある
  • 最近、つまずいたり転んだりすることが増えた
  • 足の筋力やバランスが落ちてきた
  • 糖尿病や腎臓病がある
  • ステロイド薬を長く使用している
  • 胃の手術を受けたことがある
  • 体重が減ってきた
  • 外出や運動の機会が減っている

骨折を防ぐためには、骨密度だけでなく、筋力、歩き方、転びやすさ、持病、服用しているお薬まで含めて確認することが大切です。

当院では、骨と「歩く力」をまとめて診ています

ふるやまクリニックでは、骨密度を測るだけで診療を終えるのではありません。

  • 身長や姿勢の変化
  • 背中や腰の痛み
  • 過去の骨折歴
  • 転倒の有無
  • 筋力や歩き方
  • 持病や服用中のお薬

を確認したうえで、必要に応じてDXA法による骨密度測定やレントゲン検査を行い、一人ひとりの状態に合った治療を考えます。

薬による治療だけでなく、転倒を防ぐためのリハビリや、歩く力を保つための運動も重要です。

整形外科だけでなく、内科とリハビリテーション科の視点を組み合わせ、骨折につながるさまざまな原因を確認します。

地域から骨折を減らす――「骨折ゼロプロジェクト」

当院が目指しているのは、骨折した場所を治療することだけではありません。

この地域から、骨粗しょう症による骨折を少しでも減らしていくことです。

骨折は突然起こったように見えても、その前から、

  • 骨が弱くなっていた
  • 筋力が落ちていた
  • 転びやすくなっていた
  • 骨粗しょう症が見逃されていた
  • 治療が途中で中断されていた

といった変化が積み重なっていることがあります。

その小さな変化を早く見つけ、最初の骨折を防ぐ。

すでに骨折した方には、次の骨折を起こさせない。

これが、当院が今後推進していく「骨折ゼロプロジェクト」の根本的な考え方です。

骨密度を測るだけの取り組みではありません。

骨、筋力、歩行、転倒、持病、服薬まで含めて確認し、一人ひとりの骨折リスクを減らすことを目指します。

「歳のせい」と思う前に、一度ご相談ください

  • 身長が縮んだ気がする
  • 背中が丸くなってきた
  • 腰や背中の痛みが長く続いている
  • 歩く姿勢が変わってきた
  • 過去に骨折したことがある

こうした変化は、骨から出ている小さなサインかもしれません。

骨粗しょう症は、骨折するまで自覚症状がないことも多い病気です。

だからこそ、骨折する前に気づくことが大切です。

折れる前に見つけ、折れた後は次を折らせない。

身長や姿勢の変化が気になる方、過去に骨折したことがある方は、ご相談ください。

ふるやまクリニック
整形外科・内科・リハビリテーション科
近鉄南大阪線 高鷲駅徒歩1分