日別アーカイブ:2026年9月25日

腰痛で受診したら、どんな治療をするの? ― 当院の検査とリハビリについて

「腰が痛いけど、病院では何をしてもらえるんやろう」

「薬や湿布だけで、ほんまに大丈夫かな」

「仕事や家事がつらいので、なんとかしたい」

前回は、腰痛の原因や、早めに受診していただきたい症状についてお話ししました。

今回は、当院で腰痛の診療をどのように進めていくのかをご紹介します。検査や治療に加えて、とくに理学療法士によるリハビリテーションについてお伝えします。

1.まず、痛み方と「何に困っているか」を伺います

ひとくちに「腰が痛い」といっても、痛む場所や痛み方、暮らしへの影響は人それぞれです。

当院では、次のようなことをお聞きします。

・どこが痛みますか?
腰の真ん中か、左右どちらかか。お尻や脚まで痛みが広がっていないかも確認します。

・どんな痛みですか?
ズキズキする、重だるい、電気が走るように痛むなど、痛みの感じ方を伺います。

・いつから、どんなときに痛みますか?
立ち上がるとき、長く座っているとき、前かがみになるとき、腰を反らすときなど、痛みが強くなる動作や、楽になる姿勢を確認します。

・脚のしびれや、力が入りにくい感じはありませんか?

・毎日の暮らしや仕事で、いちばん困っていることは何ですか?
家事がつらい、仕事に差しつかえる、長く歩けない、散歩や趣味を楽しめないなど、具体的にお聞かせください。

痛みの強さだけでなく、「痛みのために何ができなくなっているか」も、治療を考える大切な手がかりです。

診察や検査の結果と合わせて、必要な治療を選んでいきます。

2.診察と必要な検査で、腰の状態を確認します

お話を伺ったあと、痛む場所や腰の動き、脚の筋力・感覚・反射などを確認します。

必要に応じてレントゲン検査を行い、骨折や骨の変形、背骨の並びなどを調べます。ただし、レントゲンだけでは分かりにくい病気や、神経・椎間板の状態もあります。

さらに詳しい確認が必要な場合は、連携病院でMRIやCTなどの画像検査を手配します。

当院からの依頼により、連携病院の外来診察を別途受けずに、画像検査を受けていただける仕組みがあります。 検査結果を当院で確認し、その後の治療につなげます。

手術の検討や専門的な診療が必要な場合には、適切な医療機関へご紹介します。

画像だけでは、痛みの原因がはっきりしないこともあります

画像で目立った異常が見つからなくても、痛みや生活上の困りごとがないわけではありません。

また、画像に変形があっても、それだけで痛みの原因を説明できるとは限りません。

当院では、画像の所見だけでなく、症状や診察所見、筋肉や関節の動き、日常の体の使い方などを合わせて判断します。経過によっては追加の検査も検討しながら、治療を進めます。

3.症状と生活への支障に合わせて、治療を選びます

腰痛の治療は、全員が同じではありません。

お薬と生活上の工夫で経過を見る場合もあれば、物理療法や理学療法士によるリハビリテーションを組み合わせる場合もあります。症状や原因によっては、注射などの治療を検討します。

① お薬・湿布

飲み薬や湿布を使い、痛みや炎症をやわらげます。

ほかに飲んでいるお薬や持病も確認しながら、症状に合った種類や使用期間を考えます。

痛みが強いときには無理をせず、状態に応じて日常の動きを取り戻せるようにしていきます。

② 物理療法

温熱療法や低周波などを、症状に応じて取り入れます。痛みや筋肉の緊張をやわらげることを目的とした治療です。

③ 理学療法士によるリハビリテーション

当院が力を入れているのが、理学療法士による、一人ひとりの状態に合わせたリハビリテーションです。

医師が必要と判断した方に、医師の指示のもと、国家資格をもつ理学療法士がマンツーマンで対応します。

・体の状態の確認
関節の動き、筋肉の柔軟性や筋力、姿勢、歩き方などを確認し、どの動作で腰に負担がかかっているかを考えます。

・ストレッチや手技
必要に応じて取り入れ、筋肉の緊張や関節の動かしにくさに働きかけます。

・運動療法
お腹や背中、股関節まわりの筋肉を使う練習などを行います。痛みや体力に合わせて内容を調整し、日常の動作を行いやすくすることを目指します。

・動作と姿勢のアドバイス
座り方、物の持ち上げ方、寝起きのしかたなど、生活や仕事の場面に合わせて、腰への負担を減らす工夫をお伝えします。

目標は、痛みをやわらげることに加えて、家事や仕事、散歩など、ご本人が困っている動作を取り戻すことです。

ご自宅でできる体操も、痛みの程度や回復に合わせてお伝えします。無理のない範囲で続け、動きやすさの維持や再発予防につなげていきます。

つらい腰痛、我慢せずにご相談ください

「湿布を貼って様子を見ているけど、なかなか良くならない」

「治ったと思っても、何度も腰痛をくり返してしまう」

「家事や仕事に支障が出ている」

そんなお悩みがあれば、一度ご相談ください。

腰の状態と生活上の困りごとを確認し、お薬や物理療法、理学療法士によるリハビリテーションなどから、必要な治療をご提案します。

「いつまでもじぶんのあしであるく」ために。日々の暮らしを支える治療を、一緒に考えていきます。