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肩が痛い・腕が上がらない―「四十肩」と決めつけていませんか?

「肩が痛くて腕が上がらない」

「夜、肩が痛くて目が覚める」

「服を着替えるときに肩が痛い」

40代、50代になると、こうした症状から「四十肩・五十肩だろう」と考える方は少なくありません。

もちろん、肩関節周囲炎(いわゆる四十肩・五十肩)は、肩の痛みを起こす代表的な原因の一つです。

しかし、肩が痛いからといって、原因が肩だけにあるとは限りません。

肩の痛みに「首」が関係していることがあります

肩から腕にかけて痛みやしびれがある場合、肩関節だけでなく、首から出ている神経が関係していることがあります。

その代表的なものの一つが頚椎症性神経根症です。

首から腕、手へ向かう神経が影響を受けることで、肩や肩甲骨の周辺、腕などに痛みやしびれを感じることがあります。

患者さん自身は「肩が悪い」と思っていても、診察してみると首の影響も考える必要がある場合があります。

そして、もう一つ大切なのが、

「肩か首か、どちらか一つ」とは限らない

ということです。

肩関節そのものの問題と、首からくる症状が重なっていることもあります。

首から手まで、別々ではなくつながっています

私たちは普段、

「肩」
「肘」
「手首」

と、それぞれ別の場所として考えます。

しかし実際に腕を使うときには、それぞれが独立して動いているわけではありません。

首から肩、上腕、肘、前腕、手首・手まで、つながりながら働いています。

どこかに痛みや動かしにくさがあると、そこをかばうことで、別の場所の使い方が変わることもあります。

また、神経も首から腕を通って手の方へ走っています。

そのため、肩から腕にかけての症状を考える際には、肩関節だけでなく、症状によっては首や神経、肘なども含めて確認することが大切です。

「四十肩だと思っていた」症状に別の原因が重なることも

肩から腕にかけての症状には、四十肩・五十肩だけでなく、

  • 頚椎症性神経根症
  • 胸郭出口症候群
  • 橈骨神経や尺骨神経など末梢神経に関連する症状
  • 肘部管症候群
  • 肘周辺の障害

などが関係することがあります。

そして、これらは必ず一つだけが存在するわけではありません。

複数の要因が重なって、一つの症状をつくっていることもあります。

だからこそ、

「肩が痛いから四十肩」

「手がしびれるから首」

と、症状だけで自己判断するのは難しいことがあります。

肩の痛みは「どこが痛いか」だけで考えない

診察で大切なのは、最初から病名を一つに決めてしまうことではありません。

どのような動作で痛むのか。

腕はどこまで上がるのか。

夜に痛むのか。

首を動かすと症状が変わるのか。

腕や手に痛み・しびれがあるのか。

こうした症状を一つずつ確認しながら、肩だけでなく、必要に応じて首から腕まで含めて原因を考えていきます。

「手術と言われるのが怖い」という方へ

肩の痛みが続いていても、

「病院へ行ったら手術と言われるのではないか」

と不安で、受診をためらっている方もいらっしゃいます。

もちろん、肩の状態によっては手術が適切な治療となる場合があります。

一方で、すべての肩の痛みが、すぐに手術を必要とするわけではありません。

まず、肩そのものに原因があるのか、首や神経も関係しているのか、いくつかの原因が重なっているのかを確認することが大切です。

そのうえで、手術以外の治療で改善できる可能性も含めて、その方に合った治療方法を検討します。

そして、手術など専門的な治療が必要と判断した場合には、適切な医療機関へつなぐことも整形外科の大切な役割です。

肩が痛いときこそ、肩だけを見ない

肩の痛みは、一見すると単純に思えるかもしれません。

しかし実際には、

肩そのものの問題なのか。

首や神経が関係しているのか。

いくつかの原因が重なっているのか。

を考える必要がある場合があります。

「年齢だから仕方ない」

「四十肩だから、そのうち治るだろう」

と決めつけず、

  • 肩の痛みがなかなか良くならない
  • 腕が上がりにくい
  • 夜、肩が痛くて眠れない
  • 肩だけでなく腕や手にも痛みやしびれがある

といった症状がある場合には、整形外科で一度ご相談ください。

肩だけを見るのではなく、首・肩・腕・肘・手までのつながりを意識しながら、症状の原因を考えていくことが大切です。

骨粗しょう症の治療、このままでいい?

治療中の方が感じる5つの疑問

骨粗しょう症のお薬を飲み始めて、もう何年にもなる。

毎回きちんと病院に通って、お薬も欠かさず飲んでいる。

それでも、ふとこんなふうに思ったことはありませんか。

  • 「お薬は飲んでるけど、骨密度はしばらく測ってへんなぁ」
  • 「何年も同じ薬やけど、このままでほんまにええんかな」
  • 「ちゃんと飲んでるのに、骨密度が増えへんのはなんでやろ」
  • 「骨粗しょう症の薬がいくつもあるけど、全部いるんかな」
  • 「骨密度以外の検査も必要なんかな」

骨粗しょう症の治療で大切なのは、ただお薬を続けることだけではありません。

今の骨がどんな状態なのか。これまでどんな治療を受け、その間に骨密度がどう変わってきたのか。

治療を続けているからこそ、ときどき「今どこにいるのか」を確かめることが大切です。

今回は、長く骨粗しょう症の治療を続けておられる患者さんからよく聞く疑問を、一つずつ考えてみたいと思います。


1.「お薬は飲んでるけど、最近骨密度を測ってません」

「骨粗しょう症のお薬は毎回ちゃんともろてます」

そうお話しされる患者さんに詳しく伺ってみると、

「そういえば、骨密度を測ったのは何年も前やった」

ということがあります。

お薬をきちんと続けることは、もちろん大切です。

ただ、お薬を飲んでいるというだけでは、今の骨がどうなっているのかまでは分かりません。

治療を始めたときの骨密度はどうだったか。その後どう変わってきたか。治療中に新しい骨折はなかったか。

こうした経過を確認することが、これからの治療を考える大切な材料になります。

当院では、必要な方にはDEXA(DXA)法による骨密度検査で、腰椎と大腿骨(脚の付け根)の骨密度を測定しています。

検査をすること自体が目的ではありません。

「今の骨がどうなっているか」を確かめ、その結果を次の治療につなげること。

そこが大切です。


2.「ずっと同じ薬やけど、このままでええんでしょうか」

何年も同じお薬を飲んでいると、

「このままずっと同じ薬でええんかな」

と気になることもあると思います。

長く同じ薬を使っていること自体が、問題というわけではありません。

反対に、「長く飲んだから別の薬に変えたほうがいい」と単純に決められるものでもありません。

大切なのは、

  • 今の骨密度と、これまでの変化
  • 治療中に新しい骨折がなかったか
  • 年齢や体の状態
  • これまでどのような治療を受けてきたか

などを確認することです。

「今、何を飲んでいるか」だけではなく、「これまでどんな治療をしてきたか」まで含めて考える。

骨粗しょう症では、この治療歴がとても大切です。


3.「お薬を飲んでるのに、骨密度が増えません」

きちんと治療しているのに、骨密度を測ってみると、

「あんまり変わってへん」
「思ったより増えてない」

となれば、「この薬、効いてへんのかな」と心配になるかもしれません。

ただし、骨密度が増えていない=薬が効いていない、とは限りません。

骨密度が大きく減らず、維持できていることにも意味があります。

また、骨粗しょう症のお薬には、骨が壊れていくのを抑えるタイプと、骨をつくる働きを高めるタイプなどがあります。

そして実際の治療では、どのお薬を使うかだけでなく、どのような順番で治療してきたかも重要になります。

以前に受けていた治療によって、その後のお薬に対する骨密度の変化が違ってくることもあります。

最近では、骨折する危険性が特に高い方では、治療の早い段階から骨をつくる働きを高める薬を使う、という考え方もあります。

だからこそ、今の骨密度の数字だけを見て、

「増えてないからダメ」
「別の薬に変えればいい」

と単純に判断するのではなく、これまでの治療の流れと現在の状態を一緒に見直すことが大切です。


4.「骨粗しょう症の薬がいくつかあります。全部いるんでしょうか」

お薬手帳を見せていただくと、骨粗しょう症に関係するお薬が何種類か処方されていることがあります。

複数のお薬を使っているから問題、というわけではありません。

骨に働きかけるお薬に加えて、カルシウムやビタミンDに関係するお薬などを組み合わせることもあります。

大切なのは、

  • それぞれ何のために使っているのか
  • どういう経緯で今の処方になったのか
  • 同じような働きのお薬が重なっていないか

を確認することです。

特に、複数の医療機関で治療を受けている場合などには、処方全体を一度整理してみることも大切です。

ご自身の判断でお薬を中止するのではなく、

「この薬は何のために飲んでいるんやろ?」

と思ったら、主治医や薬剤師に確認してみてください。


5.「骨密度以外の検査もいるんでしょうか」

骨粗しょう症というと、「骨密度を測って薬を決める」というイメージが強いかもしれません。

しかし、骨が弱くなる理由は人によって違います。

年齢や閉経だけではなく、糖尿病や甲状腺の病気、腎機能の低下、カルシウムのバランス、服用しているお薬などが関係していることもあります。

そのため必要に応じて血液検査や尿検査を行い、

「骨が弱くなる別の原因がないか」
「治療が適切に行われているか」

を確認します。

この点については、別の記事
「骨粗しょう症の治療前に、なぜ血液検査をするの? ― 骨密度だけではわからない『骨が弱くなる背景』」
でも詳しくご紹介しています。


今まで他の医院にかかっていた方も、ご相談ください

長く骨粗しょう症の治療を続けてこられた方から、

「今まで別の病院にかかってたんですけど、相談してもいいんでしょうか」

と聞かれることがあります。

もちろん大丈夫です。

これまでの治療を否定したり、最初からやり直したりするためではありません。

今まで使ってこられたお薬には、それぞれ選ばれた理由があります。

大切なのは、過去の治療をリセットすることではなく、これまでの治療を引き継いだうえで、今後を考えることです。

受診される際には、お手元にあれば、

  • お薬手帳
  • これまでの骨密度検査の結果
  • 血液検査・尿検査の結果
  • 過去の治療内容が分かる資料

などをお持ちください。

少し古いものでも、これまでの経過を知る大切な手がかりになります。


骨粗しょう症治療は、「お薬をもらい続けること」がゴールではありません

骨粗しょう症治療の目的は、お薬を飲むことでも、骨密度の数字だけを増やすことでもありません。

これから起こるかもしれない骨折を防ぎ、できるだけ長く自分の足で生活していただくこと。

それが治療の目的です。

「最近、骨密度を測っていない」
「何年も同じ薬を飲んでいる」
「治療しているのに骨密度が増えない」
「今飲んでいる薬が何のためなのか、よく分からない」

そんな疑問があれば、一度これまでの治療を振り返ってみてもよいと思います。

これまでの治療歴と、今の骨の状態を整理する。

そこから、これからの骨粗しょう症治療を考えていきましょう。

骨粗しょう症の治療前に、なぜ血液検査をするの?

― 骨密度だけではわからない「骨が弱くなる背景」

「骨密度が低いと言われたから、骨粗しょう症のお薬を飲めばいい」

そう思われる方も多いのではないでしょうか。

けれども骨粗しょう症の診療では、骨密度の数字だけでなく、**「なぜ骨が弱くなったのか」**という背景に目を向けることも大切です。

骨が弱くなる原因は、加齢や閉経だけとは限りません。

糖尿病や甲状腺などの内分泌の病気、腎機能の低下、服用しているお薬など、骨に影響するさまざまな要因が隠れていることがあります。

こうした背景を確かめることは、お一人おひとりに合った治療を考えるための大切な第一歩になります。

「年齢のせい」だけでは片づけられない骨粗しょう症

年齢とともに骨粗しょう症が増えることは、よく知られています。

しかし、ほかの病気やお薬などが背景となって骨が弱くなっていることもあり、これを**「続発性(二次性)骨粗しょう症」**と呼びます。

そのため骨粗しょう症の治療を考える際には、骨密度だけを見るのではなく、必要に応じて血液検査などを行い、骨に影響する問題が背景にないかを確認していきます。

糖尿病と骨、実は深くつながっています

糖尿病と聞くと、血糖値やHbA1cを思い浮かべる方が多いかもしれません。

ところが糖尿病は、骨折のリスクとも関係していることが分かっています。

ここで気をつけたいのは、骨密度の数字だけでは、骨折のリスクを十分に捉えきれない場合があるということです。

そのため糖尿病のある方では、骨密度に加えて、これまでの骨折歴や年齢、転倒しやすさなども含めて総合的に考えていくことが大切です。

「骨密度はそれほど低くないから大丈夫」と、数字だけで判断しないことも重要です。

甲状腺などのホルモンと骨の関係

骨は、ホルモンの影響を受ける組織でもあります。

たとえば甲状腺機能の異常や、副甲状腺ホルモン(PTH)の異常などが、骨に影響を及ぼすことがあります。

そのため骨粗しょう症の背景を確認する際には、患者さんの状態に応じて、甲状腺機能やカルシウム代謝などを調べることもあります。

「骨の病気なのに、どうして甲状腺まで調べるの?」

と不思議に思われるかもしれません。

ですが骨は、全身の代謝やホルモンのバランスと深くつながっているのです。

腎臓も、骨の健康と関係しています

年齢を重ねるにつれて、腎機能が低下している方も少なくありません。

腎臓は単に尿をつくる臓器ではありません。カルシウムやリン、ビタミンD、副甲状腺ホルモンなど、骨の健康に関わる仕組みとも密接につながっています。

慢性腎臓病(CKD)が進行すると、こうしたバランスに変化が生じ、骨にも影響が及ぶことがあります。

そのため、骨粗しょう症の治療を考える際には、腎機能を確認することにも意味があります。

腎機能が大きく低下している場合には、一般的な骨粗しょう症だけでなく、CKDに伴う骨・ミネラル代謝異常について考える必要がある場合もあります。

なぜ、治療の前にいろいろと調べるのでしょうか?

理由はシンプルです。

骨を弱くしている背景があるなら、その背景にも目を向ける必要があるからです。

骨密度だけを見て治療を始めても、骨に影響を与えている別の問題がそのまま続いていれば、期待した治療効果が十分に得られないことがあります。

だからこそ、

「骨密度がいくつだったか」

だけでなく、

「なぜ、この方の骨は弱くなったのだろう?」

と考えることが大切です。

血液検査などは、その手がかりを探すために行います。

骨粗しょう症は、「骨だけ」の問題とは限りません

骨粗しょう症は、加齢とともに増えていく病気です。

しかし、そのすべてを「年齢のせい」で片づけてしまうことはできません。

糖尿病、甲状腺などの内分泌、腎機能、カルシウムやリンといった代謝、そして服用しているお薬――骨に影響を与える背景は、人によってさまざまです。

もちろん、すべての方に同じ検査が必要というわけではありません。

年齢や骨折歴、持病、服用中のお薬、骨密度などを確認しながら、お一人おひとりに必要な評価を考えていきます。

羽曳野は坂道や段差も多く、転倒による骨折を心配される患者さんの声をお聞きすることがあります。

だからこそ当院では、骨密度の数字だけではなく、**「なぜ骨が弱くなったのか」**という背景にも目を向けながら、骨粗しょう症の診療を行っています。

骨密度の結果や骨粗しょう症について気になることがあれば、受診の際にご相談ください。

診療の方はこちら

骨密度、いつ測りましたか? ご家族はどうでしょう。

「骨折したことがないから、私の骨は大丈夫」

「以前、一度骨密度を測ったから大丈夫」

そう思っていませんか?

では、今のご自身の骨の状態を知っているでしょうか。

そして、ご両親やご夫婦はいかがでしょう。

骨粗鬆症を考えるとき、私たちが大切にしているのは、必要以上に怖がることではありません。

まず、今の骨の状態をきちんと知ること。

そこが、骨折を防ぐための第一歩です。

一度も骨密度を測ったことがない方へ

骨の状態は、外から見ただけでは分かりません。

痛みがない。
元気に歩いている。
これまで大きな骨折をしたことがない。

だからといって、骨の状態まで問題ないとは限りません。

特に、骨について一度意識していただきたい時期があります。

閉経を迎える前後の女性

女性は閉経に伴うホルモン環境の変化によって、骨量が低下しやすくなります。

「まだ元気だから」
「骨粗鬆症はもっと高齢になってから」

と考えている方もいらっしゃいますが、閉経前後はこれからの骨について考える大切なタイミングの一つです。

75歳を過ぎた男性

「骨粗鬆症は女性の病気でしょう?」

そう思っている男性も少なくありません。

しかし、男性にも骨粗鬆症はあります。

75歳を過ぎた方は、「男性だから大丈夫」と過信せず、一度ご自身の骨について意識してみてください。

ご本人がこの記事を読んでいなくても、

「そういえば、お父さんは骨密度を測ったことがあるのかな?」

とご家族が思い出してくださるだけでも構いません。

「昔、一度測ったから大丈夫」でしょうか?

もう一つ、私たちが気にしているのが、

以前に骨密度を測ったものの、その後は検査を受けていない方です。

「昔、手で測ったことがあります」

「腕で測りました」

「かかとの超音波検査を受けました」

という方もいらっしゃるでしょう。

こうした検査をきっかけに、ご自身の骨に関心を持つことには意味があります。

しかし、大切なのは、

「骨密度を測ったことがあるか」だけではありません。

いつ測ったのか。

どの部位を測ったのか。

どのような方法で測ったのか。

そのときの結果はどうだったのか。

そして、その後どうなっているのか。

ここまで考えて、初めて「今の骨」が見えてきます。

一度も測っていないから分からない。

そして、

一度測っただけで、その後を見ていないから分からない。

実はどちらも、「今の骨の状態が分からない」という点では同じなのです。

骨粗鬆症治療の入り口は、まず骨の状態をしっかり把握すること

骨粗鬆症の治療を考えるためには、まず現在の骨の状態をきちんと評価する必要があります。

そのために重要なのが、骨密度検査です。

骨密度を調べる方法はいくつかありますが、骨粗鬆症を評価し、その後の治療方針を考えていくうえで、DEXA(デキサ)法による骨密度測定は重要な検査です。

当院ではDEXAを用いて、

腰椎(腰の骨)と大腿骨近位部(股関節に近い脚の付け根)の両方

の骨密度を測定しています。

「骨密度を測るなら、どこでも同じ」

というわけではありません。

私たちが知りたいのは、単に一つの数字だけではないからです。

腰椎はどうなのか。

大腿骨近位部はどうなのか。

どの部位が、どの程度の状態なのか。

それをきちんと把握することが、その後の診療を考えるための大切な材料になります。

DEXAは「測って終わり」の検査ではありません

ここが、私たちが一番お伝えしたいところです。

DEXAで骨密度を測ること自体が目的ではありません。

検査は、その先の治療につなげるための入り口です。

まず現在の骨の状態を調べる。

そして、

どの部位が、どの程度なのかという検査結果に加えて、年齢、性別、閉経、これまでの骨折歴、現在の治療状況などを確認する。

そうした情報をもとに、その方に必要な治療を考えていきます。

つまり、

検査
↓
現在の骨の状態を評価
↓
治療方針を考える
↓
治療後も経過を確認する
↓
将来の骨折を防ぐ

という一連の流れがあります。

「薬を飲んでいるから大丈夫」で終わらせない

すでに骨粗鬆症のお薬を飲んでいる方もいらっしゃるでしょう。

治療を続けることは大切です。

しかし、

「骨粗鬆症と言われたから薬を飲んでいる」

「ずっと同じ薬だから、そのまま続けている」

というだけでは、現在の骨の状態は分かりません。

骨粗鬆症の治療は、単に「骨密度が低いから薬を飲む」というだけのものではありません。

今、骨がどのような状態なのか。

どこを守る必要があるのか。

これまでどのような治療を受けてきたのか。

そうしたことを踏まえて治療を考えていく必要があります。

では、

「骨粗鬆症の治療は、みんな同じでいいのでしょうか?」

これは、また別の記事で詳しくお話ししたいと思います。

必要な方に、必要な検査を

当院では、「とりあえず全員に骨密度検査をする」という考え方ではありません。

まず患者さんのお話を聞き、これまでの検査や治療について確認します。

そのうえで、必要な方にはDEXAを用いて腰椎と大腿骨近位部の骨密度を測定し、その結果を診断や治療、そして将来の骨折予防につなげていきます。

必要な方に、必要な検査をきちんと行う。

そして、

検査したら、それで終わりにしない。

それが当院の骨粗鬆症診療で大切にしている考え方です。

あなたは? ご家族は?

最後に、もう一度だけ考えてみてください。

骨密度、いつ測りましたか?

一度も測ったことがない。

昔、一度測ったきり。

閉経を迎える前後だけれど、骨のことを考えたことがない。

75歳を過ぎたけれど、「男性だから大丈夫」と思っていた。

あるいは、

「母はどうだろう?」

「父は?」

「夫や妻は、いつ測っただろう?」

そんな小さな疑問が、ご自身やご家族の骨を守るきっかけになります。

骨粗鬆症診療の目的は、骨密度の数字を測ることではありません。

今の骨の状態をきちんと知り、その結果を適切な治療につなげ、将来の骨折を防ぐこと。

その第一歩が、現在の骨の状態をしっかり把握することです。

「自分はどうだろう?」

そう思われた方は、一度ご相談ください。

「歩くのが遅くなった」は歳のせい?|秋に運動を始める前に確認したいこと

「以前より家族について歩けなくなった」
「横断歩道を渡るのが少し不安になった」
「最近、歩幅が小さくなった気がする」

こうした変化を感じても、多くの方は「もう歳だから」と考えてしまいます。

確かに、歳を重ねると筋力や身体の働きは少しずつ変化していきます。

しかし、歩く速さが遅くなった理由を、年齢だけのせいにしないことも大切です。

「歩く」ためには、足の筋肉だけでは足りません

私たちは何気なく歩いていますが、歩くという動作には足の筋肉だけが関わっているわけではありません。

膝や股関節、腰を動かしながら身体のバランスを取り、一歩ずつ前へ進んでいます。

そのため、

  • 膝や腰が痛い
  • 足の力が落ちた
  • 身体がふらつく
  • 足の感覚に違和感がある
  • 立ち上がるとふらっとする

といったことがあると、歩き方や歩く速さに影響することがあります。

こんな変化を「歳だから」で終わらせていませんか?

以前と比べて、

  • 歩幅が狭くなった
  • 歩く速さがゆっくりになった
  • つまずくことが増えた
  • 椅子から手を使わないと立ちにくい
  • 階段がつらくなった
  • 歩いているとふらつく
  • 膝や腰が痛む

といった変化はないでしょうか。

特に、お盆に久しぶりに会ったご家族から、

「歩くの、遅くなったね」

と言われた方は、ご自身では気づかなかった変化が起きているかもしれません。

「運動しなければ」と焦らないことも大切です

足腰が弱ったと感じると、

「毎日歩かなければ」
「筋トレを始めよう」

と考える方もいらっしゃるでしょう。

もちろん、身体を動かすことは大切です。

ただし、痛みやふらつきがある場合は、原因を確かめないまま急に運動量を増やすことが適さない場合もあります。

特に、夏の間あまり動いていなかった方が、涼しくなった途端に以前と同じペースで歩き始めるときには注意が必要です。

転倒を「ただ転んだだけ」で終わらせないために

歩幅が狭くなったり、つまずきやふらつきが増えたりすると、転びやすくなることがあります。

さらに、骨が弱くなっている方では、転倒をきっかけに太ももの付け根や背骨などを骨折してしまうこともあります。

だからこそ、目標は単に「たくさん歩くこと」ではありません。

「安全に、自分の足で歩き続けること」

が大切です。

夏の間に足腰がどう変化したのかを確認することは、秋からの転倒や骨折を防ぐための第一歩にもなります。

当院では、まず「なぜ歩きにくいのか」を確認します

歩き方に変化があるからといって、すべての方に最初から運動やリハビリをおすすめするわけではありません。

診察では、

  • 痛みがある場所
  • 足腰の筋力
  • 立ち上がりの状態
  • 歩き方やふらつき
  • 最近転んだことがないか
  • 今飲んでいるお薬や持病

などを確認します。

必要に応じてレントゲンや骨の状態を調べる検査なども行います。

また、ふらつきには足腰だけではなく、血圧の変化や脱水、お薬などが関係することもあります。

当院では整形外科だけでなく内科の面からも身体の状態を確認し、**「なぜ歩きにくくなったのか」**を考えていきます。

筋肉の力の問題なのか。
膝や腰が関係しているのか。
骨の状態を確認した方がよいのか。
それとも別の原因が隠れているのか。

まず今の状態を把握してから、次に何をすればよいかを一緒に考えることが大切です。

秋になって運動を始める、その前に

もうすぐ暑さがやわらぎ、外へ出やすい季節になります。

散歩を再開したり、買い物や旅行へ出かけたりする機会も増えてくるでしょう。

だからこそ今、

「夏前と同じように歩けているだろうか」

と一度考えてみてください。

歩くのが遅くなった。
歩幅が小さくなった。
立ち上がりにくくなった。
つまずくようになった。
家族から歩き方の変化を指摘された。

そんなサインがあれば、「歳だから仕方ない」と決めつけず、一度身体の状態を確認してみることをおすすめします。

秋になって運動を始める前に、今の足腰を確認する。

それが、これからも安心して自分の足で歩き続けるための第一歩です。


→「骨粗しょう症について」
→「転倒・骨折予防について」

【受診をご検討の方へ】
ふるやまクリニックでは、整形外科・内科・リハビリテーション科が連携しています

夏なのに膝が痛い?冷房の冷えや歩いた後に気になる膝の痛み

暑い日が続く夏。

「冷房の効いた部屋にいると膝が冷える」
「買い物や旅行で歩いた後から膝が痛い」
「最近、立ち上がるときに膝が気になる」

そんなことはありませんか?

暑い季節なので、

「膝が冷えただけかな?」
「少し歩きすぎたかな?」

と、そのまま様子を見ている方もいらっしゃると思います。

もちろん、一時的な違和感でおさまることもあります。

ただ、膝の痛みにはさまざまな原因があります。

特に、同じような痛みを何度も繰り返している場合には、「夏だから」「冷房のせいだから」と決めつけず、膝の状態そのものにも目を向けてみましょう。

夏に気になる膝の痛み

夏は冷房の効いた室内で長く過ごすことがあります。

また、旅行や帰省、買い物、イベントなどで、普段より長い距離を歩くこともあるでしょう。

こうした時期に、

「膝が冷える感じがする」
「いつもより膝がこわばる」
「歩いた後から痛くなった」

と感じることがあります。

しかし、「冷房で冷えたから膝が痛くなった」とは一概には言えません。

大切なのは、冷えだけに注目するのではなく、いつ、どのような動作で膝が痛むのかを見ることです。

こんな膝の痛みはありませんか?

例えば、

  • 椅子から立ち上がるときに痛い
  • 歩き始めに膝が痛む
  • 階段の上り下りがつらい
  • 長く歩いた後に痛くなる
  • 膝の曲げ伸ばしがしにくい
  • 膝が腫れている
  • 同じような痛みを何度も繰り返している

このような症状がある場合には、「冷えただけ」「歩きすぎただけ」と考えず、膝の状態を確認することも大切です。

「少し動けば大丈夫」でも繰り返すなら

膝が痛くても、

「少し動けば楽になるから」
「年齢のせいだろう」
「冷房で冷えただけだろう」

と様子を見ている方も少なくありません。

一時的に痛みがおさまっても、また同じ場面で痛くなることがあります。

「いつから痛いのか」
「どこが痛むのか」
「どんな動作で痛むのか」
「腫れはないか」

などを確認しておくと、受診する際にも症状を伝えやすくなります。

膝の痛み、整形外科へ行く目安は?

「このくらいの痛みで受診してもいいのかな?」

と迷う方もいらっしゃるでしょう。

膝の痛みが続いている場合や、

  • 痛みを何度も繰り返す
  • 膝が腫れている
  • 歩くことがつらい
  • 階段の上り下りが難しくなってきた
  • 膝の曲げ伸ばしがしにくい
  • 日常生活に支障が出ている

といった場合には、整形外科への相談をご検討ください。

診察では、いつから痛むのか、どのような動作で痛むのかなどを確認し、症状に応じて膝の状態を調べます。

「夏だから」と決めつけず、続く膝痛はご相談ください

夏に膝の痛みを感じると、

「冷房で冷えたせいかな」
「最近よく歩いたからかな」

と思うこともあるでしょう。

それが膝の不調に気づくきっかけになることもあります。

大切なのは、原因を自分で決めつけることではなく、痛みが続いているか、繰り返しているか、日常生活に困っているかを見ることです。

夏になって膝の痛みや違和感が気になっている方は、無理をせず整形外科へご相談ください。

暑くて動かない夏こそ要注意|足腰の衰えを「夏バテ」で終わらせないために

「暑いから、なるべく外へ出ない」

今年の夏も、そんな毎日になっていないでしょうか。

暑い時期に無理をして出かける必要はありません。ただ、外に出る回数が減れば、自然と歩く量も少なくなります。

そこでお盆が明けた今、一度確認していただきたいのが、夏の間に起きた足腰の変化です。

夏は知らないうちに歩く量が減ります

暑い日は、

  • 買い物に行く回数を減らす
  • 散歩を休む
  • 家族に用事を頼む
  • 家の中で座って過ごす時間が長くなる

といった生活になりがちです。

こうした日が続くと、普段使っていた太ももやお尻まわりの筋肉を使う機会も減っていきます。

特にご高齢の方では、「運動していない」という自覚がなくても、日々の暮らしの中で動く量そのものが少なくなっていることがあります。

こんな変化はありませんか?

夏前と比べて、次のような変化がないか振り返ってみてください。

  • 椅子や床から立ち上がるのに時間がかかる
  • 歩く速さがゆっくりになった
  • 歩幅が狭くなった
  • 以前よりつまずくことが増えた
  • 階段がおっくうになった
  • 膝や腰が痛くて歩きたくない
  • 外出すると以前より疲れる
  • 歩いているとふらつくことがある

一つひとつは、「歳のせい」「暑さのせい」と考えてしまいやすい変化です。

しかし、歩きにくくなる原因には、筋肉の力だけでなく、膝や腰などの関節、身体のバランス、骨の状態など、いろいろなものが関係していることがあります。

「痛いから歩かない」が悪循環になることも

特に気をつけたいのが、膝や腰に痛みのある方です。

膝や腰が痛む
↓
歩く量が減る
↓
足の筋肉を使わなくなる
↓
さらに動きにくくなる

という悪循環に入ってしまうことがあります。

だからといって、痛みを我慢して急にたくさん歩けばよいというものでもありません。

まず大切なのは、なぜ歩きにくくなっているのかを確かめることです。

当院では、まず診察から始めます

「足腰が弱ったから、すぐリハビリ」という考え方ではありません。

当院では、まず診察を行い、

  • どこに痛みがあるのか
  • 筋力が落ちていないか
  • 立ち上がりにくくなっていないか
  • 歩き方に変化がないか
  • ふらつきや転びやすさがないか
  • 膝や腰などに問題がないか

などを確認します。

必要に応じてレントゲンなどの検査を行い、お一人おひとりの状態に合わせて、これからどうすればよいかを一緒に考えていきます。

秋に動き始める前に「足腰チェック」を

暑さがやわらぐと、散歩や買い物、旅行など、外へ出る機会も増えてきます。

その前に、

「夏前と同じように歩けているだろうか」

と一度振り返ってみてください。

立ち上がりにくくなった。
歩幅が狭くなった。
つまずくようになった。
膝や腰の痛みが強くなった。

そんな変化があれば、「歳だから仕方ない」と決めつけず、まず原因を確かめることが大切です。

秋を安心して動ける季節にするために、夏の終わりに一度、足腰の状態を見直してみましょう。

内部リンク

→「転倒・骨折を防ぐために知っておきたいこと」
→「骨粗しょう症について」

お盆明けのふらつき、足腰だけが原因とは限りません|血圧・脱水・筋力を一緒に確認

に確認

お盆のお墓参りや法要、暑い中での外出が一段落した頃、こんな症状に心当たりはありませんか。

  • 立ち上がったときにふらっとする
  • 歩いていると足元が定まらない感じがする
  • 体に力が入りにくい
  • 疲れやだるさがなかなか抜けない

「暑さで体力が落ちた」「歳のせいで足腰が弱った」と考えてしまいがちですが、ふらつきの原因は足腰だけとは限りません。

特にこの時期は、血圧の変化、脱水、服用中のお薬と体調の兼ね合いなど、内科的な要因が関係していることもあります。

ふらつきは、いくつもの原因が重なって起こります

ふらつきや歩きにくさを感じたときは、次のような点を一つひとつ確認することが大切です。

  1. 血圧が下がっていないか
  2. 脱水傾向になっていないか
  3. 服用中のお薬と現在の体調に問題がないか
  4. 足腰の筋力が低下していないか
  5. 歩き方や体のバランスが崩れていないか

特にご高齢の方では、原因が一つとは限りません。

「軽い脱水」「血圧の変動」「筋力低下」などが重なることで、ふらつきが起こることもあります。

「もう歳だから」と片付けてしまうと、その背景にある原因を見逃してしまうことがあります。

この時期は「血圧」と「脱水」に注意

お盆を過ぎても、羽曳野周辺では厳しい暑さが続きます。

お墓参りや法要、外出などで普段より歩く機会が増え、汗を多くかいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

汗をかく量が増える一方で、暑さによって食欲が落ち、食事や水分の摂取量が減ると、自覚しないまま脱水傾向になることがあります。

また、普段から高血圧などでお薬を飲んでいる方では、発汗や脱水など体調の変化にともなって、血圧の状態が普段とは変わることもあります。

「いつもと同じ薬を飲んでいるから大丈夫」と考えるのではなく、今の体調と血圧の状態を確認することが大切です。

「足腰」と「全身」、両方から考えます

ふらつきで注意したいのが、転倒・骨折です。

特に骨粗しょう症のある方では、一度の転倒が骨折につながり、その後の歩行能力や生活機能に大きく影響することがあります。

そのため当院では、ふらつきを「足腰だけの問題」として考えません。

整形外科的な視点からは、足腰の筋力、関節の状態、歩き方やバランスを確認します。

一方、内科的な視点からは、血圧の変動、脱水の可能性、服薬状況などを確認します。

「足の問題なのか、体調の問題なのか分からない」

そんなときこそ、足腰と全身の両方から原因を考えることが大切です。

お盆明けも体調が戻らない方、歩くときにふらつきや不安を感じる方は、ご相談ください。

お盆明けのだるさ・食欲不振・ふらつき|脱水・血圧・血糖の変化に注意

お盆に帰省や外出をされた方も、暑さを避けて自宅でゆっくり過ごされた方も、この時期は食事・睡眠・活動量など、普段の生活リズムが変わりやすくなります。

お盆が明けてから、

  • 「休んでもだるさが取れない」
  • 「食欲が戻らない」
  • 「立ち上がるとふらつく」

といった症状はありませんか。

一時的な疲れや夏バテで回復することもありますが、症状が続く場合は「暑さのせい」「休み疲れ」と決めつけず、体の状態を確認することが大切です。

帰省先で「あれ、以前と様子が違う」と感じたら

羽曳野では、日々の買い物や通院などで歩くことが日常の運動になっている方も少なくありません。

ところが、暑さで外出を控える日が続くと、活動量が急に減ってしまうことがあります。

お盆に久しぶりにご家族と顔を合わせた際、

  • 歩き方がおぼつかなくなった
  • 以前より痩せたように見える
  • 食事の量が減っている
  • 会話中にぼんやりしている
  • 立ち上がるとふらついている

といった変化に気づくこともあります。

ご本人は「歳のせい」「夏だから仕方がない」と思って我慢していることもあります。

離れて暮らすご家族が帰られる前に、気になる変化があれば一度体の状態を確認しておくことも大切です。

お盆明けの不調は、ひとつの原因だけとは限りません

だるさ、食欲不振、ふらつきには、さまざまな原因があります。

たとえば、

  • 暑さによる脱水
  • 血圧の低下や変動
  • 血糖値の変化
  • 貧血
  • 感染症
  • 心臓や腎臓などの病気
  • 服用している薬の影響

などです。

また、お盆中に歩く機会が減り、室内で横になって過ごす時間が増えたことで、体力や筋力が落ちている場合もあります。

症状だけからご自身で原因を特定することは困難です。

病名を一つずつ心配するよりも、

「いつから続いているか」
「休むと改善するか」
「食事や水分を取れているか」
「いつもと違う症状がないか」

を確認してみましょう。

立つとふらつくときは、無理に動かないでください

暑さで汗をかき、体の水分が不足すると、めまいや立ちくらみが起こることがあります。

熱中症は屋外だけでなく、室内で過ごしているときにも起こります。

立ち上がったときにふらつく場合は、脱水だけでなく、立ち上がった際の血圧低下や血圧の変動、貧血、薬の影響などが関係していることもあります。

ふらついた状態で無理に歩くと、転倒によるけがや骨折につながる危険があります。玄関の段差や階段、坂道などでは特に注意が必要です。

ふらついたときは無理に歩かず、まず座るか横になり、安全を確保してください。

涼しい場所で休み、水分を取っても改善しない場合や、ふらつきを繰り返す場合は、医療機関への相談をご検討ください。

なお、心臓や腎臓の病気などで水分摂取量について医師から指示を受けている方は、自己判断で水分を増やさず、主治医の指示に従ってください。

水分補給のつもりの甘い飲み物にも注意しましょう

暑い時期は食事の時間や量が変わりやすく、水分補給のためにジュースや糖分を含むスポーツドリンク、清涼飲料水を飲む機会が増える方もいます。

糖分を含む飲み物を頻繁に飲むと、血糖値に影響することがあります。

特に、

  • 強い喉の渇きが続く
  • 水分を飲む量が増えた
  • 尿の量や回数が増えた
  • 疲れやすく、だるさが続く
  • 特に理由がないのに体重が減ってきた

といった変化がある場合は注意が必要です。

もちろん、こうした症状があるからといって必ず糖尿病というわけではありません。

しかし、「暑いから喉が渇く」「夏だからだるい」と思っていた症状が続いている場合は、血液検査などで血糖値を確認することも大切です。

糖尿病の治療中で、食事が取れない方へ

糖尿病の治療を受けている方は、体調を崩して食事が十分に取れないときには注意が必要です。

インスリン注射や一部の血糖を下げる薬を使用している場合、食事量が少ないまま普段どおり治療を続けると、薬の種類や状態によっては低血糖を起こすことがあります。

一方で、発熱や感染症などによって体に負担がかかると、逆に血糖値が高くなることもあります。

このように、糖尿病の方が発熱、嘔吐、下痢、食欲不振などで体調を崩し、血糖値が乱れやすくなった状態を「シックデイ」と呼びます。

対応は使用している薬や病状によって異なります。

自己判断で薬を中止したり量を変更したりせず、あらかじめ主治医から受けている指示に従ってください。対応が分からない場合や食事・水分が十分に取れない場合は、かかりつけの医療機関へご相談ください。

健康診断で血糖値を指摘されたままになっていませんか

健康診断で、

  • 「血糖値が高い」
  • 「HbA1cが高い」
  • 「糖尿病の可能性がある」
  • 「再検査が必要」

と指摘されながら、自覚症状がないため、そのままになっている方もいらっしゃいます。

糖尿病は、自覚症状がほとんどない段階で健康診断から見つかることも少なくありません。

また、一度の検査だけでは判断できず、再検査や詳しい評価が必要になる場合もあります。

「症状がないから大丈夫」と考えず、指摘された検査結果を持参して、一度状態を確認しておきましょう。

【健康診断で血糖値・HbA1cを指摘された方へ】

このような場合は早めにご相談ください

次のような状態が続く場合は、夏バテと決めつけず、医療機関への相談をご検討ください。

  • 休んでもだるさが改善しない
  • 食事や水分を十分に取れない
  • 立つたびにふらつく、転びそうになる
  • 発熱、嘔吐、下痢などを伴う
  • 強い喉の渇きや尿の増加が続く
  • 糖尿病の治療中で、食事が十分に取れない
  • 健康診断で血糖値やHbA1cを指摘されたままになっている

意識がぼんやりしている、自力で水分を飲めない、呼びかけへの反応がおかしいなど重い症状がある場合は、通常の外来受診を待たず、救急要請を含めた緊急の対応をしてください。

まとめ|「夏バテだろう」で終わらせないことも大切です

「休んでも戻らない」
「立つとふらつく」
「食べられない」

そんなときは、単なる夏バテと決めつけず、体の状態を確認しましょう。

だるさや食欲不振、ふらつきには、脱水や血圧、血糖値をはじめ、さまざまな原因が考えられます。

また、ふらつきや体力の低下は、転倒や骨折にもつながります。

症状が続いている方、糖尿病の治療中で食事が取れない方、健康診断の血糖値が気になっている方、そしてお盆に帰省して親御さんの様子が気になった方は、かかりつけ医または当院へご相談ください。

ふるやまクリニックでは、整形外科・内科・リハビリテーション科が連携し、**「血管を守り、歩く力を守る」**という視点から、羽曳野で暮らす皆さまの健康を支えていきます。

【初診時の流れ・持ち物・受付方法】

夏季休業前のご挨拶

いつまでも、自分の足で歩くために
整形外科と内科の両面から、皆さまの健康を支えます

ふるやまクリニックは、整形外科・内科・リハビリテーション科を一体として診療するクリニックです。

腰や膝、肩の痛み、しびれ、歩きにくさなどは、関節や筋肉だけでなく、骨粗しょう症、糖尿病、高血圧、動脈硬化、脱水、服用している薬など、全身の状態が関係していることがあります。

当クリニックでは、痛みのある場所だけを見るのではなく、血圧や血糖値、骨の状態、筋力、歩行機能、日々の生活まで含めて、身体全体を診ることを大切にしています。

整形外科では、一般診療に加え、超音波検査、エコーガイド下ハイドロリリース、関節注射、骨粗しょう症の検査・治療、リハビリテーションを行っています。内科では、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や、日常の体調不良を診療しています。

患者さんと医療者が互いに尊重し、安心して診療に向き合える場所であること。
そして、病気や骨折を予防し、できる限り長く自分らしい生活を続けていただくこと。

「いつまでも自分の足で歩くために」

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古山裕章